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[笑うケースメソッドⅡ]現代日本公法の基礎を問う

著:木庭 顕

紙版

内容紹介

[笑うケースメソッド]第2弾!今度は公法篇だ!一癖ある学生たちが、かの占有教授相手に、意外な角度から公法の基礎を掘り起こす。

公法の根底にある、近代ヨーロッパ概念である政治システムとデモクラシー。そしてそれらが全面的にギリシャ・ローマの観念体系に負うことを踏まえ、人権概念へと迫る。東大法科大学院選択科目「公法・刑事法の古典的基礎」公法部分の[笑うケースメソッド]。憲法や行政法の授業で見知った有名判例が、目からウロコの姿となって現れる。

目次

まえおき

予備的討論─夜叉ヶ池の龍神、その正体は?

政治制度の構築─背景の色を変えれば違って見える

言論・表現の自由─天上界にもミニマ・フューシカ

政教分離─天地が岐れる時

個人の尊厳─デモクラシーの礎石

精神の自由─文化の極点

生存権─命あっての物種

公共空間内の物的規律─商売も哲学のうち

公共空間の領域展開─市民社会の運命はあなたに懸かっているのですよ

領域上の擬制的公共空間─横一列!

直接的領域規律─環境は公共前公共

デモクラシーの審級─江戸の敵は長崎で討つ

財政─あげたんじゃないよ、あずけただけなんだから

あとがき
索引

著者略歴

著:木庭 顕
木庭 顕(こば あきら) 
1951年東京生まれ. 1974年東京大学法学部卒業. 東京大学名誉教授. 専門はローマ法. 主な著作:『政治の成立』(東京大学出版会, 1997年), 『デモクラシーの古典的基礎』(東京大学出版会, 2003年), 『法存立の歴史的基盤』(東京大学出版会, 2009年), 『[笑うケースメソッド]現代日本民法の基礎を問う』(勁草書房, 2015年), 『法学再入門 秘密の扉 民事法篇』(有斐閣, 2016年), 『[笑うケースメソッドⅡ]現代日本公法の基礎を問う』(勁草書房, 2017年), 『新版 ローマ法案内』(勁草書房, 2017年), 『憲法9条へのカタバシス』(みすず書房, 2018年), 『誰のために法は生まれた』(朝日出版社, 2018年), 『現代日本法へのカタバシス[新版]』(みすず書房, 2018年).

ISBN:9784326403288
出版社:勁草書房
判型:A5
ページ数:336ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2017年02月
発売日:2017年02月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LND