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覇権国の交代

戦争と変動の国際政治学

著:ロバート・ギルピン
監:納家 政嗣

紙版

内容紹介

なぜ覇権国は没落し、新興国はどうやって覇権の座を手に入れるのか? 中国が台頭する今こそ読まれるべき光り輝く古典、待望の完訳!

古代ギリシアのアテネから近代の大英帝国まで、国際システムを決定づけてきた覇権国はなぜ没落し、いかにして挑戦国にとって代わられたのか? 社会科学の知識を総動員し、世界史を渉猟し、大国興亡のパターンを圧倒的なスケールで抽出する。覇権国交代のメカニズムを読み解いた国際関係論のマスターピースをついに日本語訳!【原著】Robert Gilpin, War and Change in World Politics, (Cambridge University Press, 1981)

目次

はじめに

序 論

第1章 国際政治における変化とはどのようなものか
 国際政治における変化を理解するための枠組み
 基礎的用語の定義
 国際的政治変動の種類
 漸進的な変化と革命的な変化

第2章 安定と変化
 変化に影響する環境的要因
 国際システムの構造
 変化の国内的要因
 結  論

第3章 成長と拡大
 帝国のサイクル
 近代のパターン
 変化と拡張の限界
 結  論

第4章 均衡と衰退
 政治的衰退に影響を及ぼす国内要因
 政治的衰退に影響を及ぼす外部要因
 結  論

第5章 覇権をめぐる戦争と国際的変動
 結  論

第6章 世界政治における変化と連続性
 現代の戦争における核革命
 諸国民経済の相互依存
 グローバル社会の出現
 結  論

エピローグ 現代世界における変化と戦争

監訳者解説
参考文献
事項索引
人名索引

著者略歴

著:ロバート・ギルピン
ロバート・ギルピン(Robert Gilpin)
1930年アメリカ・ヴァーモント州生まれ。ヴァーモント大学を卒業,コーネル大学で修士号取得,カリフォルニア大学バークレー校で博士号(Ph.D.)を取得。その後,プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン校で長く教授を務め,1998年より同大学名誉教授。2018年に逝去。専門は国際政治経済学。日本語訳された著書として『多国籍企業没落論──アメリカの世紀は終わったか』(ダイヤモンド社,1977年),『世界システムの政治経済学──国際関係の新段階』(東洋経済新報社,1990年),『グローバル資本主義──危機か繁栄か』(東洋経済新報社,2001年)がある。
監:納家 政嗣
納家 政嗣(なや まさつぐ)
上智大学を卒業。上智大学大学院外国語学研究科博士課程単位取得退学。上智大学教授,一橋大学教授,青山学院大学教授などを経て,現在は上智大学名誉教授,一橋大学名誉教授。専門は国際政治学。主著として,『国際紛争と予防外交』(有斐閣,2003年),『国際政治経済学・入門 第3版』(有斐閣,2007年,共著),『帝国の遺産と現代国際関係』(勁草書房,2017年,共編著),『自由主義的国際秩序は崩壊するのか──危機の原因と再生の条件』(勁草書房,2021年,共編著)などがある。

ISBN:9784326303168
出版社:勁草書房
判型:A5
ページ数:288ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2022年08月
発売日:2022年08月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS