序――刊行に寄せて[加賀 裕郎(日本デューイ学会会長)]
第Ⅰ部 『民主主義と教育』はどう読まれてきたか――受容と原理
第1章 欧米における『民主主義と教育』の受容と展開[加賀裕郎]
第2章 わが国におけるデューイ探究学習の受容と変遷――20世紀の問題解決学習から21世紀の探究学習へ[早川 操]
第3章 日本における『民主主義と教育』の研究動向[米澤正雄]
第4章 来るべき教育思想へ――「経験の再構成」としての教育を再定位する[松下良平]
第5章 デューイのカリキュラム理論――その革新性を読み解く[小柳正司]
第6章 民主主義と道徳教育[柳沼良太]
第7章 シティズンシップ教育と政治――デューイの『民主主義と教育』は更新されうるか[上野正道]
第8章 グローバル市民を育成する芸術教育の構築に向けて――『民主主義と教育』の再検討を通して[中村和世]
第9章 「初期社会科」における間接的受容――学習指導要領と教育実践[藤井千春]
第10章 日本におけるデューイ教師教育論研究――『民主主義と教育』を通してみるデューイ教師教育論[伊藤敦美]
第Ⅱ部 『民主主義と教育』を読みなおす意味とはなにか――継承と発展
第11章 『民主主義と教育』における自然化された論理学と形而上学[松下晴彦]
第12章 社会・政治哲学としての『民主主義と教育』――子どもの教育から成人のための教育へ[生澤繁樹]
第13章 道徳は「自然化」されるか――デューイと認知科学が描いた道徳論[高頭直樹]
第14章 デューイ『民主主義と教育』における経験という概念[新 茂之]
第15章 自然主義は形而上学を論駁できるか――トランプの後にデューイとハッチンズの論争を再考する[井上弘貴]
第16章 この道以外を探すために――新自由主義の時代に『民主主義と教育』を読む[市川秀之]
第17章 多様性を包括する社会と教育――学校における闘争と受け容れ[伊藤博美]
第18章 ジョン・デューイのフェミニズム――「民主主義と教育」から考える[虎岩朋加]
第19章 『民主主義と教育』における経験とリフレクション――探究・体験型学習の理論的基底[中野真志]
第20章 民主主義と学校の「ミッシングリンク」を読み解く――民主的学校の知識論[佐藤隆之]
第21章 AI社会の教育方法としての「オキュペーション」再考[小島律子]
第22章 生活行動の共同を習慣的に成り立たせること――「成長」というできごとの中でデューイが注目していたこと[杵淵俊夫]
第23章 題材(subject matter)とは何か?――デューイの哲学思想を解読する[長谷瑞光]
第Ⅲ部 キーワードで理解する『民主主義と教育』――読解と視点
『民主主義と教育』の読み方[西園芳信・小島律子]
1章 生命に必要なものとしての教育[鈴木順子]
2章 社会の機能としての教育[立山善康]
3章 指導としての教育[岩﨑保之]
4章 成長としての教育[大森秀子]
5章 準備,開発,形式陶冶[龍崎 忠]
6章 保守および進歩としての教育[甲斐進一]
7章 教育に関する民主的な考え[笠松幸一]
8章 教育の諸目的[苫野一徳]
9章 目的としての自然的発達と社会的に有為な能力[鬢櫛久美子]
10章 興味と訓練[松岡侑介]
11章 経験と思考[宮﨑宏志]
12章 教育における思考[新井保幸]
13章 教授法の本質[中村恵子]
14章 教材の本質[山上裕子]
15章 教育課程における遊びと仕事[嶋口裕基]
16章 地理および歴史の意義[森 久佳]
17章 教育課程における科学[國崎大恩]
18章 教育的価値[桂 直美]
19章 労働と閑暇[大賀祐樹]
20章 知的学科と実際的学科[岸本智典]
21章 自然科と社会科:自然主義と人文主義[井上 環]
22章 個人と世界[行安 茂]
23章 教育の職業的側面[庄司武史]
24章 教育の哲学[加藤聡一]
25章 認識の理論[高頭直樹]
26章 道徳の理論[中野啓明]
あとがき――21世紀の創造的民主主義と教育[早川 操(日本デューイ学会前会長)]
人名索引
事項索引
執筆者一覧