はじめに
序章 なぜ調理技能の教育を問題とするのか
1.調理技能の教育とは
2.家庭科における調理技能の教育
3.調理技能の教育の再検討を必要とする背景
4.本書の内容構成
第1章 これまでの調理技能の教育に関する研究
1.調理技能の教育に関する研究の到達点
2.本書の目的と研究視点
第2章 戦前の日本における調理技能の教育
1.戦前の家事科教育における調理実習の歴史的変遷
2.計量を重視する調理の教育への転換――近藤耕蔵による調理の計量化の教育的意義
第3章 戦後の学習指導要領における家庭科教育の調理技能の習得
1.調理技能の教育の位置づけについて検討する視点
2.戦後の学習指導要領の変遷
3.学習目標にみる各学校段階における調理技能の教育
4.学習内容にみる各学校段階における調理技能の習得の位置づけ
5.学習指導要領における調理技能の習得に関する問題
6.学習指導要領における調理技能の教育の位置づけと教育的意義
第4章 家庭科教育学研究における調理技能の教育
1.家庭科教育の教科理論およびカリキュラム研究の概要
2.教科理論における生活技術の位置づけ
3.カリキュラム研究における調理技能の教育の位置づけ
4.家庭科教育学研究における調理技能の教育的意義
第5章 家庭科の実践事例にみる調理技能の教育
1.家庭科教育における調理技能の教育実践
2.実践事例にみる調理技能の教育の位置づけ
3.家庭科の食生活領域の教育実践における調理技能の教育
4.家庭科の教育実践における調理技能の習得
第6章 調理実習における調理技能の習得に関する調査研究
1.調理技能の教育に関する先行研究の到達点と本調査研究の目的
2.調理に関する知識と技能の習得
3.調理ができそうという自信をもつ要因
第7章 調理技能の習得と知識の習得との関連
1.認知的側面からとらえ直す調理技能の習得
2.教育目標の分類学を用いた調理技能の習得に関する検討
3.調理実習における調理に関する四つの知識次元の習得状況
4.調理技能の習得についての精神運動的領域カテゴリーによる検討
5.調理技能の習得に関わるメタ認知的知識
6.調理技能の習得場面における知識と技能の関連
7.「見て学ぶ」ということの教育的意義
8.観察調査から示唆された調理技能の教育の教育的意義
終章 調理技能の教育の位置づけと教育的意義
1.本書の概要
2.本書の成果
3.本書において残された課題
参考文献
おわりに
人名索引
事項索引