まえがき
Ⅰ 言語哲学を基盤にした社会的現実性の分析
第一章 言語ゲームと法
1 ヴィトゲンシュタインの言語ゲーム
「言語ゲーム」って何?
2 ハートの法哲学
ハートが言語ゲームに付け加えたもの
第二章 言語行為論と行為の社会理論
1 サールの言語行為論とその修正
「言語行為論」って何?
2 ハーバマスとサールの論争
少しすれ違っているみたいだ
3 ハーバマスの普遍語用論を批判する
いいところと悪いところ
第三章 サールの社会存在論
1 サールの社会存在論の構想
「社会存在論」って何?
2 権力概念の分析
権力がうまく説明できてるの?
3 批判的考察
いい線いってるけど、ちょっとおかしい
Ⅱ 規範とゲームについての哲学的分析
第四章 規範体系とは何か
1 道徳原理とは何か
何が正しいか、どうやってわかるの?
2 従来の規範的推論の分析とその問題点
ちょっと変だなと思うところ
3 規範体系論理学の提案
「やらなくちゃ」、「やっちゃだめ」、「やってもいいよ」
4 規範体系についての考察
そんなことはやっちゃだめだと、みんなわかってるよ
第五章 ゲーム体系とは何か
1 ゲーム体系の基礎理論
ゲームはおもしろくてやみつきになる
2 一人ゲームの分析
クロスワードパズル
3 二人ゲームの分析およびゲームの多様性
将棋や百メートル競走
4 野球の分析
三番サード長嶋、三振、ワンアウト
5 高校野球とプロ野球
日本シリーズ優勝を目指して
Ⅲ 社会生活における規範とゲーム
第六章 社会生活を支える規範とゲーム
1 文化の基盤としての規範とゲーム
「アーメン」、「アラーの神」、「南無阿弥陀仏」
2 言語行為と規範
「これからは絶対、浮気はしません。約束します」
3 科学活動とゲーム体系
二番じゃだめなんです、一番にならなくちゃ
第七章 社会組織とゲーム体系
1 社会組織概念の規定
大学の先生って暇でいいな
2 社会組織のゲーム的構造
僕のおやじはいまだに平社員さ
3 錯綜するゲーム体系
バイト優先か、授業優先か
第八章 社会的行為と法体系
1 法体系と規範体系
故意に他人の権利を侵害してはならない
2 法的推論
人を殺したものは三年以上の懲役に処する
3 裁判のゲーム構造
第一審の公判手続きに勝訴する
第九章 経済活動とゲーム体系
1 経済活動におけるゲーム
お菓子を買うことだってゲームだぞ
2 ゲーム理論とその応用
囚人のジレンマは深刻だ
3 経済活動と法体系
もうかったのはいいけど、税金を払わなくっちゃ
4 〈規範とゲーム〉の哲学の意味
やっぱり哲学は大切だ
付録1 規範体系論理学の規定
付録2 ゲーム体系の規定
註
あとがき
文献表
人名索引/事項索引