ドゥオーキン
法哲学と政治哲学
編著:宇佐美 誠
編著:濱 真一郎
目次
目次
はしがき ロナルド・ドゥオーキンとは誰か?[濱真一郎]
序章 ドゥオーキンの法哲学と政治哲学[宇佐美誠]
1 ドゥオーキンの世界へのいざない
2 法実証主義・功利主義という論敵
3 原理・権利・正解
4 司法審査論と憲法の道徳的読解
5 インテグリティとしての法
6 平等な配慮と尊重から資源の平等へ
7 アルキメデス主義と価値多元論に抗して
8 本書の構成
第1章 法哲学・政治哲学における記述と実践[濱真一郎]
1 法哲学・政治哲学における記述と実践
2 ハートの記述的理論とドゥオーキンによる批判
3 ドゥオーキンがハートに突きつけた2つの困難
4 2つの困難を退けることは可能か
5 法哲学はおもしろくなくてはならないのか
第2章 メタ倫理学はどのように規範倫理学なのか?――ドゥオーキンのアルキメデス主義批判とその射程[高橋秀治]
1 はじめに
2 メタ倫理学とアルキメデス主義
3 アルキメデス主義への批判
4 アルキメデス主義批判の展開
5 インテグリティとしての法理論
6 アルキメデス主義批判のその先
第3章 ドゥオーキンのリーガリティ論[長谷川晃]
1 はじめに
2 ドゥオーキンのリーガリティ論
3 リーガリティ論の含意と射程をめぐって
第4章 法は解釈的実践とは限らない[森村進]
1 序―法理論に関するラズの分類
2 ドゥオーキンの法理論の問題関心
3 ドゥオーキンの視野の狭さ
第5章 法をめぐる見解の不一致[宇佐美誠]
1 問題の所在
2 コールマンの失敗
3 シャピロの試み
4 批判的検討
5 法実証主義の未解決問題
第6章 原理中心の法理論の特徴と可能性――法実証主義とドゥオーキンの対比から[早川のぞみ]
1 はじめに
2 ドゥオーキンの法理論
3 H.L.A.ハートの法理論と司法裁量論
4 法実証主義による道徳的論拠の理論上の位置づけ
5 若干の考察―ドゥオーキンが法実証主義に対して問い続ける問題
6 原理中心の法理論の特徴と可能性―結びに代えて
第7章 政治的責務と憲法――《法の共和国》の試みとして[小泉良幸]
1 はじめに
2 「われら,人民(We the People)」
3 道徳的独立性
4 政治的責務
5 立憲主義の基礎理論
6 結びにかえて―「われら,日本国民(We the Japanese People)」
第8章 ドゥオーキンの帝国――なぜドゥオーキンはグローバルな正義に沈黙するのか[瀧川裕英]
1 帝国
2 国家主義者ドゥオーキン
3 共同体としての国家
4 平等な配慮
5 最善のドゥオーキンを求めて
第9章 ドゥオーキンは平等主義者か?[井上彰]
1 はじめに
2 平等主義の形而上学的基礎
3 運の平等論
4 現実世界に条件づけられた平等主義
5 結語
コメント
法システムの内と外――濱・?橋両論文について[平野仁彦]
平等・憲法・原理――井上・小泉・早川各論文について[長谷川晃]
法的見解の不一致と一国内平等主義――宇佐美・瀧川両論文について[森村進]
解釈主義の困難をめぐって――長谷川・森村両論文について[中山竜一]
あとがき[宇佐美誠・濱真一郎]
事項索引・人名索引
執筆者紹介
ISBN:9784326102082
。出版社:勁草書房
。判型:A5
。ページ数:264ページ
。定価:3300円(本体)
。発行年月日:2011年06月
。発売日:2011年06月13日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LA。