研究を振り返る──序に代えて
序章 実践的構成物としてのビジネス支援サービス──サービスを理解することの方法的意義
第1部 資料収集とコレクション形成
 1 世界のミニアチュアブックのコレクターたち
 2 インキュナブラコレクションの形成と組織化──二類型の発展から融合へ
 3 朝河貫一が集めたイェール大学図書館および米国議会図書館の日本資料──書簡を手がかりとして
 4 大学図書館における特殊コレクションの収集と活用
 5 利用者による特殊コレクション資料の撮影の許可──北米の研究図書館における動向
 6 小さな美術図書室の試み──吉野石膏美術振興財団・中山美術文庫
 7 東京市立日比谷図書館カーネギー国際平和財団文庫──その寄贈経緯と概要
第2部 資料と情報の組織化
 8 利用者志向の組織化
 9 書誌データの変遷──カード目録からインターネット情報へ
 10 欧米の国立図書館におけるLinked Open Data──目録変革の視点による考察
 11 国立国会図書館における電子情報の組織化
 12 主題と分類法の構造
 13 日本人著者名のための典拠データ表記モデル
 14 利用に基づく情報の組織化
第3部 情報探索とレファレンスサービス
 15 情報行動文法モデル再考
 16 協同的情報行動研究の次の課題領域
 17 図書館利用者の情報探索行動に関する量的データ収集方法
 18 「参照」してもらうのがレファレンスサービス──インダイレクトこそサービスの本態
 19 米国の公共図書館におけるI&Rサービスの変遷
 20 調布市立中央図書館の「レファレンス申込・回答記録」にみる変化
 21 調べ方講座実施計画のためのワークシート試案──公共図書館の情報リテラシー育成支援
第4部 研究・教育と情報
 22 大学図書館員に求められるもの──時代の変化を越えて
 23 海外における日本研究への支援
 24 リベラルアーツ教育と図書館
 25 情報利用と学習を結ぶ ─情報リテラシー教育の論点整理
 26 情報リテラシーのカリキュラムへの統合──トリニティ大学の統合構想
 27 夜間中学在籍者と識字──識字学習者が抱える問題点と学習ニーズ、公共図書館との接点
第5部 市民と情報
 28 公共図書館を考える
 29 イギリスのキャメロン政権下における公共図書館政策
 30 利用者至上主義の論理と展開
 31 アメリカの公共図書館におけるビジネス支援サービスの現況
 32 日本の公共図書館における健康・医療情報サービスの現状と課題
 33 北米の図書館による健康医学情報サービスの現在
 34 東日本大震災後の陸前高田市における図書館活動──現状と展望
 35 おはなし会の今日的意義
 36 市民活動の記録をいかに残すか──市民活動団体によるオンライン共同目録の可能性
あとがき
資料 田村俊作先生略歴
索引