PART.1 中小企業融資におけるAI審査モデルの活用法
1.1 AIスコアレンディングの概要
AIとは何か/AI審査モデルの種類/AI審査モデルの歴史と評価/AIスコアレンディングのスキーム/課題はデータのデジタル化
1.2 AI審査モデルの特徴
ホワイトボックス型とブラックボックス型/ブラックボックス型が使用する主な情報源/ブラックボックス型が使用する具体的な情報/ホワイトボックス型の限界
1.3 AIスコアレンディングの現状と課題
国内外の現状/精度向上の課題はデータの質と量/技術的課題と専門人材の育成
1.4 活用の留意点
融資業務におけるモデル活用の方向性/スコアリング融資失敗の要因/失敗から学ぶ
1.5 AI審査モデルの活用方法
審査の前後工程での活用/審査での活用/部分自動審査に向けた段階的活用
PART.2 AI審査モデルのしくみ
2.1 モデルの構造
デフォルト確率算出のしくみ/線形回帰モデル/ロジスティック回帰モデル/ランダムフォレスト、勾配ブースティング/ディープラーニング(深層学習)
2.2 モデル構築のプロセス
変数候補の選択/データ収集とデータクリーニング/変数候補の絞り込み/モデル構築/信用格付けの決定
2.3 モデルの評価・検証方法
序列性の検証(AR値)/PDの一致性の検証/インサンプルテストとアウトオブサンプルテスト/正解率、適合率、再現率、F値/複数モデルの比較検証
2.4 モデルで評価できること、できないこと
モデルで評価できること/モデルで評価できないこと/統計上の留意点
PART.3 AI審査モデルを使った信用リスク管理
3.1 銀行の信用リスク管理の概要
信用リスクとは何か/二つの信用リスク管理手法/信用リスク管理の対象と管理のポイント
3.2 近代的個別与信管理
個別与信管理の概要/EAD・PD・LGDの計測/個別企業のリスクコントロール
3.3 与信ポートフォリオ管理①―EL管理
ELとUL/ELの計算方法と留意点/ELのマネジメント
3.4 与信ポートフォリオ管理②―UL管理
ULの計算方法と留意点/ULのマネジメント/与信ポートフォリオ管理の実務と課題
PART.4 AI審査モデルの最新技術
4.1 ブラックボックス型AI審査モデル
使用したデータの概要/モデルのタイプと評価方法/ブラックボックス型モデルの効用
4.2 経営者の資質を評価する技術
使用したデータの概要/人的変数を関数近似したロジスティック回帰モデルの構築/ブラックボックス型モデルの構築/ホワイトボックス型とブラックボックス型の精度比較
4.3 景気変動を考慮する技術
景気変動がモデルの精度に与える影響/景気変動を考慮する方法/景気変動を考慮したモデルの精度
4.4 デフォルト後の回収率を推計するAIモデル
デフォルト確率と回収率の違い/回収率モデルのしくみ/回収率モデルの精度【Memo】ziの意味/損失関数と機械学習/デフォル
トの定義/オーバーフィッティング(過学習)/教師あり学習と教師なし学習/FeatureImportance/ニューロンの算出方法/相関係数/多重共線性(マルチコ)/スコアから一次格付けを決める方法/格付け推移(遷移)行列/データの質とモデルの精度/ブライアスコア/大数の法則/モデルで算出したPDを使用しない背景/自己資本管理の留意点/発生確率の計算方法/リスクウェイト関数/VaRの問題点─期待ショートフォール/マートンの1ファクターモデル/回収率の推計が難しい理由/デフォルトの定義と回収率の関係
参考文献