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経済価値ベースの保険ERMの本質

第2版

著:森本 祐司
著:松平 直之
著:植村 信保

紙版

内容紹介

保険会社の「価値」を理解するための基本書、待望の第2版!会計の論理では見えない「リスク」を商品とする、保険会社の支払能力、収益力を正しく評価するにはどうすればいいのか。いち早く経済価値ベースで保険会社の経営をとらえることの重要性を強調してきた日本の保険ERMの第一人者が、ファイナンスや保険数理を知らない人々にも理解できるようにわかりやすく解説。本書の内容を踏まえずして、保険会社の経営を語ることはできない。

目次

第1章 経済価値ベースのERM:これまでの振り返り
 第1節 金融庁の検討チーム報告書公表時の状況
 第2節 その後の市場の混乱がもたらした影響
 第3節 経済価値ベースのERMおよび関連動向の進展
 第4節 マイナス金利政策による影響
 第5節 有識者会議での議論
第2章 ERMの枠組みと考え方
 第1節 ERMとは何か
 第2節 ERMの全体像とPDCAサイクル
 第3節 ERMのガバナンス
 第4節 リスクアペタイト
 第5節 ERMのカルチャー
 第6節 ERMと個別分野との関係
 第7節 ERMと健全性規制の関係
第3章 経済価値ベースのERMの考え方(準備編)
 第1節 金利と価値評価の基礎
 第2節 経済価値ベースの保険負債評価
 第3節 経済価値ベースの管理とは
 第4節 経済価値ベースのリスク計測
 第5節 経済価値ベースの管理と財務会計上の損益
 第6節 経済価値ベースのERMの関連動向
第4章 経済価値ベースのERMの考え方(実践編)
 第1節 経済価値ベースで管理をする意味
 第2節 経済価値ベースの指標の使用方法
 第3節 経済価値ベースのERMで考慮すべき保険負債の特性
 第4節 経済価値ベースのERMにおける実務上の論点
第5章 経済価値ベースのERMの意義をあらためて考える
 第1節 これまでの市場環境と保険会社の動向
 第2節 経済価値ベースのERMへの「疑問」とその背景
 第3節 経営指標の不安定性にいかに向き合うか
 第4節 商品性に関する議論
 第5節 プロシクリカリティと経済価値
 第6節 終わりに:経済価値ベースのERMがもたらす

著者略歴

著:森本 祐司
キャピタスコンサルティング株式会社 代表取締役
東京海上火災保険(当時)、複数の投資銀行を経て、2007年1月にキャピタスコンサルティング株式会社を共同設立。
東京大学理学部数学科卒業。マサチューセッツ工科大学経営大学院修了。
著:松平 直之
キャピタスコンサルティング株式会社 マネージングディレクター
東京海上火災保険(当時)、タワーズペリン(当時)および投資銀行を経て、2007年1月にキャピタスコンサルティング株式会社を共同設立。
東京大学工学部計数工学科卒業。
著:植村 信保
福岡大学商学部教授、キャピタスコンサルティング株式会社 マネージングディレクター(非常勤)
安田火災海上保険(当時)、格付投資情報センター(R&I)、金融庁(任期付職員)を経て、2012年11月にキャピタスコンサルティングに参加。
東京大学文学部西洋史学科卒業。博士(学術、早稲田大学)。

ISBN:9784322138580
出版社:金融財政事情研究会
判型:A5
ページ数:320ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年05月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFFN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KCVQ