現代地球科学入門シリーズ 8
測地・津波
他編:大谷 栄治
他著:藤本 博己
紙版
内容紹介
東日本大震災が起きて,改めて巨大津波とそれを引き起こす巨大地震が注目されている。巨大地震を引き起こすのはプレート運動であり,それによる陸側のプレートの歪を捉えることができるのは地殻変動である。プレート運動に伴う地殻変動の時空間変動を捉えることは,極めて精密な測地学的観測の高度化の賜物である。温暖化に伴う海面上昇などもモニターされている。本書は,これらのことを理解してもらうために書き下ろされたものである。また,津波の発生および伝幡機構に対して基礎から応用までいくつかの段階に分類し,分かりやすい展開の中で紹介した。現象理解のための基礎式を網羅し,丁寧な解説を行っている。
目次
第1部 測地
第1章 地球の形と重力
第2章 重力からみる地球の構造
第3章 テクトニクスと重力異常
第4章 地球の変動現象と測地学
第2部 地殻変動
第5章 地殻変動観測
第6章 静的変位場の理論
第7章 地殻変動のデータ解析
第3部 津波
第8章 津波の発生
第9章 海洋・沿岸での伝播
第10章 陸上での挙動と関連現象