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KEK物理学シリーズ 1

素粒子物理学

監:高エネルギー加速器研究機構
他著:堺井 義秀

紙版

内容紹介

 素粒子物理学は,物理学のなかでも比較的新しい分野であり,20 世紀とともに始まったと言える。観測技術や粒子加速器の飛躍的な発展により様々な現象や粒子が実験的に観測され,これらの現象は実験技術とともに発展してきた場の量子論により理論的に理解されてきた。物質を構成する究極の「素粒子」の追及は,素粒子の描像を明らかにしつつ,「標準模型」と呼ばれる理論を導き出した。しかしながら,未だ実験的に確認されていない素粒子や,「標準模型」がすべてを説明する究極の理論ではないことを示す根拠が発見され,また,素粒子物理学は極小の世界のみならず宇宙の成立ちにも深くかかわっていることが分かってきた。
 本書では,この素粒子物理学がどのように成り立ち,現在の描像に至ったのか,現在の素粒子の「標準模型」がどのようなものか,そしてこれから将来に向けての展望などを平明に解説することを目指している。

目次

第1章 素粒子物理学の誕生

第2章 素粒子実験

第3章 素粒子物理の理論的枠組み

第4章 素粒子標準模型

第5章 相互作用・物質の起源と標準模型を超える物理

ISBN:9784320034846
出版社:共立出版
判型:A5
ページ数:248ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2012年07月
発売日:2012年07月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PHM