ニュートン新書
ニュートン新書
人を動かす仕組みの科学
著:マイケル・ホールズワース
著:エルスペス・カークマン
監:星野崇宏
内容紹介
人と同じように行動する。三つの選択肢の真ん中を選ぶ傾向が高い……。実は,私たちの行動のほとんどは無意識と習慣性によって決められています。行動インサイトは,この「無意識」に着目し,人の行動を左右する要因を分析して活用する,行動科学の新たな手法です。
本書は行動インサイトの基本や特徴などをわかりやすく解説。販売数の増加,納税遵守の改善など,行動インサイトが効果を上げた実例を取り上げながら,その実践法を紹介します。
行動の裏に隠された心理と,それを生かす仕組みがわかる1冊です。
※本書は2021年発行『行動インサイト』をニュートン新書として発行したものです。
目次
第1章 行動インサイトとは
行動インサイトによる提案
行動インサイトというレンズ
行動インサイトは実践的で,実証的
行動インサイトのインパクト
第2章 行動インサイトの歴史と考え
行動経済学の進化
二重過程理論への道
行動について政府の考え方はどう変わったか
ナッジ
マインドスペース
行動インサイトチーム
行動インサイトのムーブメント
浮上した行動インサイトの「エコシステム」
第3章 行動インサイトの実用例
規則:デフォルトで環境にやさしく
インセンティブ:お金よりお金以外の見返りが好まれる場合
情報:だれが何をどう言ったかという影響
環境:作業場周辺の床スペースを見直して職場の安全性を高める
手順:ピークエンドの法則を利用して結腸内視鏡治療をもっと楽に
第4章 行動インサイトの応用
ステップ1:範囲を定める
ステップ2:課題を対応可能な要素に分ける
ステップ3:ターゲットとなる結果指標を特定する
ステップ4:関連する行動間の関係を明らかにする
ステップ5:それぞれの行動に影響を及ぼす要因を特定する
ステップ6:優先して対処するべき行動を選ぶ
ステップ7:優先する行動を生むためにエビデンスが導く介入を立案する
ステップ8:介入を実行する
ステップ9:効果を評価する
ステップ10:結果に基づいてさらなる措置をとる
第5章 行動インサイトへの評価,意見,そして限界について
行動インサイトはどの程度実用できるのか
理論やエビデンスは十分頑健か
行動インサイトのアプローチは倫理的で許容できるか
第6章 行動インサイトの未来
知見を整理統合する
優先順位をつける
標準化する
用語集
ISBN:9784315526776
。出版社:ニュートンプレス
。判型:新書
。ページ数:280ページ
。定価:1109円(本体)
。発行年月日:2023年03月
。発売日:2023年02月17日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。