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Newton別冊

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Newton別冊 せまりくる 巨大地震

紙版

内容紹介

 2022年3月16日,福島県沖でマグニチュード7.4の地震が発生し,東北新幹線が脱線事故をおこしました。それ以前も1995年の阪神淡路大震災,2011年の東日本大震災,2016年の熊本地震,2018年の北海道胆振東部地震など,日本列島はたびたび大きな地震に襲われています。なぜ日本は地震が多いのでしょうか。
 地球の表面は十数枚のプレート(岩石の板)でおおわれています。プレートは少しずつ移動しており,それらがぶつかり合う場所の周辺で地震は発生します。日本は四つのプレートがぶつかり合うという,世界的にもめずらしい場所に位置しているため地震が多いのです。本書ではまず,地震の基礎知識についてわかりやすく解説し,日本全国の危険な活断層や,各地の地震発生確率なども掲載しています。
 また,2011年にマグニチュード9の巨大な地震で,津波による甚大な被害をもたらした東北地方太平洋沖地震の真相にも迫ります。
 巨大地震は確実にまた発生すると考えられています。本書では,その中でも発生確率が高く,発生すると被害が大きくなるといわれている南海トラフや首都圏の大地震について,そのメカニズムや被害予測をくわしく解説していきます。また,地震と関連が深い火山の噴火についてもみていきます。
 地震や火山といった自然災害への備えは,私たち日本人にとって避けて通ることができない重要な課題です。本書が,必ずやってくる巨大地震に備え,被害を軽減するための一助となれば幸いです。

目次

プロローグ  写真で見る地震の被害
東北地方太平洋沖地震(2011年)
熊本地震(2016年)
北海道胆振東部地震(2018年)
福島県沖地震(2022年)

1 地震の基礎知識
近年の大きな地震一覧
地震が発生する場所
地震の種類
マグニチュードと震度
日本の活断層マップ
活断層と地表の地形
主な活断層マップ:九州地方,中国·四国地方
主な活断層マップ:近畿地方
主な活断層マップ:中部地方
主な活断層マップ:関東地方
主な活断層マップ:東北地方,北海道地方
全国地震動予測地図
Column 1 緊急地震速報

2 東日本大震災の真相
なぜM9地震はおきたのか?
地震の発生源「アスペリティ」
M9の震源をさぐる
3.11におきたこと
津波
本震発生までにおきたこと
M9となった原因

3 南海トラフ巨大地震
想定震源域
巨大地震の周期性
震度予測
巨大津波
超広域複合災害
津波の予測① 10メートルを超える津波
津波の予測② 津波はくり返し押しよせる
津波の予測③ 都市を襲う津波
Column 2
深部探査船「ちきゅう」と南海トラフ

4 首都圏巨大地震
首都を襲う地震①〜④
甚大な被害①〜⑥
Column 3
関東地震の頻度は想定以上

5 巨大地震に備える
首都直下地震の被害想定①〜②
南海トラフ地震の被害想定
巨大地震に備える

6 日本の火山と富士山噴火
噴火の種類
警戒すべき日本の火山
巨大地震と富士山噴火
超巨大噴火の脅威
Column 4
鬼界カルデラで世界最大級の溶岩ドームを発見
Column 5
西之島と福徳岡ノ場にみる海底火山の威力

ISBN:9784315525700
出版社:ニュートンプレス
判型:A4変
ページ数:144ページ
定価:1618円(本体)
発行年月日:2022年07月
発売日:2022年06月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:RBC