第1章 契約の構造
Ⅰ 総論
◆1 契約書の作成、審査の基本
ケース1
1 契約の一生
2 視点
3 ケースの考え方
4 社内調整のヒント
*メモ 表現、用語・用法
◆2 リスクの見積り
ケース2
1 重要なリスクヘッジの意義
2 法的拘束力の発生-合意通りの履行ができないときのリスク
3 ケースの考え方
*メモ 「Ctrl」+「F」
◆3 契約書審査の仕事におけるポイントと社内調整のコツ
ケース3
1 事前準備
2 相手方書式の修正を避ける工夫
3 迅速な対応
4 ケースの考え方
5 社内調整のヒント
*メモ 読み上げソフトの活用
Ⅱ 契約の成立
◆1 契約の成立
ケース4
1 契約とは何か―「合意」と「契約」
2 ケースの考え方
3 社内調整のヒント
*メモ 合意書面の題名
◆2 申込みの誘引
ケース5
1 「申込み」と「申込みの誘引」
2 ケースの考え方
3 社内調整のヒント
*メモ 「時」と「とき」
◆3 約款
ケース6
1 約款の利用
2 ケースの考え方
◆4 見積書と契約
ケース7
1 見積書を提出する行為
2 ケースの考え方
3 社内調整のヒント
*メモ 「相当な報酬」の発生
◆5 契約の交渉・準備段階における過失
ケース8
1 契約の交渉・準備段階における過失
2 契約上の過失の場合の賠償額
3 ケースの考え方
4 社内調整のヒント
Ⅲ 契約の解釈
◆1 契約解釈の原則
ケース9
1 合理的な意思を探る
2 不明確、不合理な条項は解釈の相違により紛争が生じる
3 ケースの考え方
*メモ 「乙」の解釈
◆2 実体に応じた条項の解釈
ケース10
1 形式文言で実質を回避できない。
2 ケースの考え方
3 社内調整のヒント
*メモ 偽装請負
Ⅳ 契約の履行
◆1 債務の本旨に従った履行 受託者の裁量の幅が大きい業務
ケース11
1 債務の本旨に従った履行
2 受託者の裁量の幅が大きい業務
3 ケースの考え方
*メモ 「弁済」と「履行」
◆2 債務の本旨に従った履行 品質に問題がある場合
ケース12
1 品質を問う法律上の根拠
2 目的物の品質についての債務の本旨に従った履行
3 ケースの考え方
◆3 検収とは何か
ケース13
1 用語
2 完成、引渡し、検収の意義
3 危険負担との関係
4 ケースの考え方
*メモ 下請法と検査・受領
Ⅴ 契約の終了
◆1 契約の終了と効果の消滅
ケース14
1 契約の終了と効果の消滅
2 終了後の処理条項
3 ケースの考え方
◆2 継続的契約の終了
ケース15
1 期間の定めのある契約の期間満了・更新
2 期間の定めがない継続的契約の終了
3 ケースの考え方
◆3 委任契約の終了
ケース16
1 委任契約の契約期間中の解約
2 準委任の性質を有する継続的契約
3 ケースの考え方
◆4 契約解除条項の点検ポイント
ケース17
1 契約解除
2 契約解除条項の一般的な留意点
3 解除条項例の解説
4 ケースの考え方
*メモ 破産法の「支払の停止」
◆5 その他のポイント
ケース18
1 合意解除
2 中途解約条項
3 期限の利益喪失
4 解除と損害賠償
5 不安の抗弁権
6 ケースの考え方
第2章 問題になりやすい条項
Ⅰ 瑕疵担保責任と品質保証
◆1 瑕疵担保責任と品質保証条項
ケース1
1 瑕疵担保責任
2 品質保証
3 ケースの考え方
◆2 瑕疵担保責任と債務不履行責任の関係
ケース2
1 瑕疵担保責任と不完全履行の区分の基準
2 不具合(バグ)と瑕疵の関係
3 ケースの考え方
Ⅱ 表明保証条項
◆1 デューディリジェンス
ケース3
1 デューディリジェンス
2 法務デューディリジェンスの実施
3 ケースの考え方
*メモ DD実施の前に行う重要な前提の確認
◆2 最終契約書
ケース4
1 最終契約書の条項作成の際の一般的注意
2 ケースの考え方
*メモ 賠償額
◆3 表明保証条項
ケース5
1 表明保証の性質
2 表明保証条項の構成
3 ケースの考え方
Ⅲ 損害賠償条項
◆1 損害賠償責任の基本的考え方
ケース6
1 債務不履行に基づく損害賠償請求
2 「通常生ずべき損害」と「特別の事情によって生じた損害」
3 ケースの考え方
*メモ 弁護士費用
◆2 責任制限条項の考え方
ケース7
1 責任制限条項の趣旨
2 責任限定の規定の方法
3 ケースの考え方
◆3 過失、重過失の考え方
ケース8
1 過失、重過失とは
2 責任制限条項と故意・重過失
3 ケースの考え方
*メモ 東京証券取引所の投資家に対する注意義務を認定した裁判例
◆4 不可抗力条項
ケース9
1 不可抗力
2 ケースの考え方
*メモ 金銭債務の損害金
◆5 損害賠償額の予定
ケース10
1 賠償額の予定
2 ケースの考え方
*メモ 「一切の請求」の意義
Ⅳ 知的財産権処理
◆1 知的財産の処理
ケース11
1 知的財産・知的財産権とは
2 知的財産権処理の基本形態
*メモ 著作権と所有権
◆2 特許権、著作権に関する処理条項
ケース12
1 特許権と著作権の相違
2 知的財産権の帰属
3 ケースの考え方
*メモ 職務著作
◆3 知的財産権非侵害の保証
ケース13
1 保証と瑕疵担保責任
2 権利非侵害の保証
3 ケースの考え方
Ⅴ その他の条項
◆1 準拠法・紛争解決方法・管轄
ケース14
1 準拠法
2 紛争解決方法
3 管轄
4 ケースの考え方
*メモ 交渉調停前置の合意にかかわらず提起した訴訟の効力
◆2 独占権の付与
ケース15
1 独占権
2 独占的ライセンス
3 ケースの考え方
4 社内調整のヒント
第3章 契約の種類ごとの留意
Ⅰ 取引基本契約
◆1 基本的考え方
ケース1
1 基本契約と個別契約の関係
2 基本契約の変更方法
3 ケースの考え方
◆2 発注書、請書に印刷文言がある場合
ケース2
1 個別契約の成立
2 異なる契約条件の記載
3 ケースの考え方
4 社内調整のヒント
◆3 印紙の注意
ケース3
1 印紙について
2 継続的契約
3 契約条件を変更等する場合
4 ケースの考え方
*メモ 海外の会社との契約書
Ⅱ 秘密保持契約
◆1 基本的考え方
ケース4
1 総論
2 秘密保持契約書作成時の視点
3 ケースの考え方
◆2 秘密情報の定義について
ケース5
1 定義規定を設ける際のポイント
2 ケースの考え方
3 社内調整のヒント
*メモ 信義則上の守秘義務
◆3 適用除外条項
ケース6
1 適用除外条項の意義
2 公的機関から求められたときの秘密情報の取扱い
3 ケースの考え方
◆4 秘密保持期間の考え方
ケース7
1 秘密保持契約が終了したら秘密情報の取扱はどうなるのか
2 秘密保持期間はどのように設定するか
3 ケースの考え方
*メモ 残留情報(residuals)について(記憶に残留した情報の利用)
◆5 秘密情報の管理方法
ケース8
1 管理の要点
2 ケースの考え方
*メモ 差止請求
◆6 秘密情報と知的財産
ケース9
1 知的財産情報の開示
2 ケースの考え方
◆7 別途基本契約に秘密保持条項がある場合の処理
ケース10
1 問題の所在
2 ケースの考え方
◆8 開示情報の正確性の保証
ケース11
1 正確性の保証の意義
2 ケースの考え方
3 社内調整のヒント
Ⅲ ソフトウェアライセンス契約
◆1 「利用許諾」と「使用許諾」
ケース12
1 ソフトウェアの権利性
2 ライセンス(許諾)の意義
3 ライセンスの形態
4 ケースの考え方
◆2 再許諾と再販売
ケース13
1 二種類の契約パターン
2 ケースの考え方
Ⅳ システム開発契約
◆1 業務委託契約と「請負」「準委任」
ケース14
1 業務委託契約の法的性質
2 ケースの考え方
*メモ 準委任と成果物
◆2 システム開発契約のポイント
ケース15
1 仕様と契約の内容
2 仕様変更に伴う問題
3 権利処理
4 ケースの考え方
5 社内調整のヒント
◆3 プロジェクト・マネジメント義務
ケース16
1 ベンダーのプロジェクト・マネジメント義務
2 ケースの考え方
3 社内調整のヒント
◆4 ユーザーの協力義務
ケース17
1 ユーザーの協力義務
2 協力義務違反のポイント
3 ケースの考え方
Ⅴ 準消費貸借
◆1 準消費貸借と債務弁済契約
ケース18
1 準消費貸借とは
2 債務弁済契約とは
3 公正証書の利用
4 ケースの考え方
*メモ 金銭消費貸借の要物性
第4章 形式、用字・用語
Ⅰ 契約書の日付
◆1 契約書の日付
ケース1
1 契約書の日付の意義
2 ケースの考え方
3 社内調整のヒント
Ⅱ 契約書の記名押印
◆1 契約書の記名押印
ケース2
1 権限
2 署名、記名押印
3 ケースの考え方
*メモ 印章、印影、印鑑
Ⅲ 契約文言と証明責任
◆1 契約文言と証明責任
ケース3
1 契約文言と証明責任
2 「書面により」の意義
3 ケースの考え方
*メモ 完全合意条項(Entire Agreement)
Ⅳ 形式に関する一般的注意
◆1 用語
ケース4
1 契約書の用語
2 期間計算
3 ケースの考え方
*メモ “shall”の訳出
〈ひな形〉取引基本契約
〈ひな形〉秘密保持契約