物損事件の受任から解決まで
物損事件の解決までの流れ
法律相談のチェックリスト① 聴取事項
法律相談のチェックリスト② 立証資料
第1章 総論
1 物損事故に特有の問題
1 物損事故において考慮を要する事項
2 物損事件の受任と処理にあたっての注意点
2 人損か物損かが問題となる損害
1 自賠責保険の適用の有無
2 任意保険における取扱
3 弁護士費用特約の活用
1 弁護士費用特約の概要
2 弁護士費用特約の利用方法
4 弁護士費用に関する保険金支払基準
1 弁護士費用の支払
2 LACによる保険金支払基準
第2章 物損事件解決のための基礎知識
1 請求権者
1 問題の所在
2 所有権留保売買の買主
3 リース契約のユーザー
請求権者に関するQ&A
Q1 所有権留保と全損
Q2 所有権留保と修理の要否
Q3 リース車両と評価損
2 車両自体の損害
1 修理の可否
2 経済的全損の判断
3 車両時価額
4 修理費
車両自体の損害に関するQ&A
Q1 車両の買替え
Q2 車両時価額を超える修理費請求の可否
Q3 経済的全損の判断のために比較すべき損害額
Q4 物理的全損・経済的全損における損害
Q5 市場価格のない車両の評価
Q6 修理の必要性・相当性
Q7 全面塗装か部分塗装か
3 車両自体の損害に附帯する損害
1 評価損
2 代車料
3 休車損
4 雑費
車両自体の損害に附帯する損害に関するQ&A
Q1 評価損の意味
Q2 事故減価額証明書
Q3 友人に借りた代車と損害認定
Q4 休車損の立証資料が不足している場合
Q5 代車料と休車損の関係
Q6 損害と認められる雑費の例
Q7 複数回のレッカー移動
Q8 新たに加入した自賠責保険料等
Q9 車両に取り付けていた機器の賠償
4 車両以外の損害
1 着衣・所持品
2 積荷
3 建物等の修繕費
4 営業損害
5 その他
車両以外の損害に関するQ&A
Q1 着衣・所持品の損害額の認定
Q2 高価品、積載量オーバー
Q3 積載物の損害額
Q4 建物に関する損害
Q5 店舗の休業による損害
Q6 事故から派生した損害
5 慰謝料
1 物損を理由とする慰謝料
2 特別の事情の例
慰謝料に関するQ&A
Q1 物損における慰謝料
Q2 建物損害と慰謝料
6 ペットの損害
1 ペットの特殊性
2 ペットの財産的価値
3 ペットの治療費
4 ペットの葬儀費用
5 慰謝料
ペットの損害に関するQ&A
Q1 商業用の動物
Q2 ペットの後遺障害
Q3 ペットの葬儀費等
第3章 物損事件解決の実務
1 事故状況の立証と過失割合の評価
1 事故状況の立証
2 過失割合
2 損害の立証資料
1 修理費に関するもの
2 車両時価額に関するもの
3 再取得費用(買替諸費用)に関するもの
4 評価損に関するもの
5 代車料に関するもの
6 休車損に関するもの
7 雑費に関するもの
8 着衣・所持品に関するもの
9 積荷に関するもの
10 営業損害に関するもの
11 ペットに関するもの
3 物損事件解決のための方法・手続の選択
1 示談によるか、訴訟等の手続によるか
2 手続の選択
3 強制執行に関して
4 示談交渉と示談書作成にあたっての注意点
1 示談交渉の当事者の確認
2 損害費目に漏れがないか
3 既払金があるかを確認のうえ明記する
4 支払の確保
5 示談書に清算条項を設ける
6 留保条項
5 簡易裁判所における訴訟手続の実際
1 裁量移送
2 司法委員による積極的な和解の勧試
3 証人尋問の省略
4 尋問調書の作成の省略
6 物損事故で利用できるADR
1 (公財)交通事故紛争処理センター
2 (公財)日弁連交通事故相談センター
3 (一財)自転車ADRセンター
7 あっ旋手続の実際
1 交通事故紛争処理センターの「和解あっ旋」
2 日弁連交通事故相談センターの「示談あっ旋」
8 物損に関する損害保険
1 保険の種類
2 加害者が利用する保険
3 被害者が利用できる保険
9 物損事故における法律相談のポイント
1 相談者の被害者車両に対する権利関係について
2 事故状況について
3 請求可能な損害項目の判断要素について
4 損害に関する証拠の確保について
5 回収可能性の確認と情報収集
6 見通し・方針の伝え方
7 相談に臨む姿勢について
参考資料
資料① 示談書(クロス払い)
資料② 示談書(相殺払い)
資料③ 訴状例
資料④ 証拠説明書例
資料⑤ 交通事故紛争処理センターの連絡先
資料⑥ 日弁連交通事故相談センター示談あっ旋開催場所一覧