はじめに
序章 自治体予算をめぐる最新情報
1 自治体財政の現状
2 組織への財源配分から、政策・施策への財源配分へ
3 コロナ禍の影響
4 公会計改革で変わるもの
5 ふるさと納税と主権者教育
コラム 飲むに減らで数に減る
第1章 自治体の予算とは何か
1 予算の執行は予算科目に縛られる
2 予算がないとは、どこに「ない」のか
3 役所のコスト意識が低いのはなぜか
4 出るを量りて入るを制す(量出制入)
5 自治体予算は何のためにあるのか
6 自律できない日本の自治体
コラム 借りるときの地蔵顔、返すときの閻魔顔
第2章 歳入歳出だけが予算じゃない
1 誰もが知ってる「歳入歳出予算」①使い切り予算
2 誰もが知ってる「歳入歳出予算」②歳入予算における財政調整基金の役割
3 何て読む? 「繰り越し明許費」
4 使いにくい「継続費」と後がこわい「債務負担行為」
5 債務負担行為の裏テクニック
6 次世代にツケを回す「地方債」
7 いざというときの「一時借入金」
8 できない流用をできるようにする「歳出予算の各項の経費の金額の流用」
9 予算書の最初のページを読む
10 「よくわかる予算書」の登場
コラム 金のなる木
第3章 予算の仕組みと新たな試み
1 予算の7つの原則と例外①
2 予算の7つの原則と例外②
3 予算の7つの原則と例外③
4 さまざまな予算と会計
5 企業と自治体の予算の違い
6 これまでの予算編成の限界と課題
7 予算編成は予算主義から成果主義へ
8 さまざまな予算制度
9 未来を創る複数年度予算
10 予算への住民参加の試み
コラム 一刻千金
第4章 自治体予算のすがたを知る
1 地方財政計画の役割
2 地方交付税制度の仕組み
3 国による財政調整
4 自治体の歳入
5 自治体の税収①普通税と目的税
6 自治体の税収②法定税と法定外税
7 自治体の歳出(目的別)
8 自治体の歳出(性質別)
9 財政指標から見た地方財政
10 財政が健全か確認する
コラム 悪貨は良貨を駆逐す
第5章 予算はこうしてつくられる
1 予算編成の流れ
2 予算編成方針
3 予算要求
4 予算査定
5 内示、復活、公表への道筋
6 議会審議
7 予算の執行管理
8 決算
コラム 虎の子渡し
第6章 知っておきたい予算の問題点
1 人口減少社会における財政運営の難しさ
2 進むインフラの老朽化と対応の遅れ
3 自治体間競争という言葉の錯覚
4 増え続ける医療費
5 増え続ける生活保護費
6 補助金という誘惑
7 外から見えない特別会計の存在
8 臨時財政対策債(赤字地方債)のわな
コラム 米百俵
第7章 自治体財政を正常化させる9つのヒント
1 住民ニーズを捉えた施策の選択と集中を行う
2 現場の問題を現場の発想で解決する
3 行政評価で目標・プロセスを見える化する
4 行政改革で小さな自治体を目指す
5 長く続いている事業ほど時間をかけて議論する
6 公会計制度改革で「全て」を「ざっくり」捉える
7 公会計制度改革でコスト意識を醸成する
8 共同で築く社会(新しい公共)の青写真を描く
9 元気な職員を育て、改革の原動力にする
コラム OODAループ
索引