第1章 「人生100年時代」が普通になった
1 衰えない身体、死なない身体
(1)人間の寿命が延びている
(2)人が死ななくなった国、日本
(3)なぜ人は死ななくなったのか
(4)死なないだけでなく、衰えない
(5)死なない、衰えないは幸せか
2 長すぎる「余生」
(1)「お年寄りが幸せ」だった理由
3 余生の実情――つながりの減少
(1)悠々自適は妻頼み?――男性の抱える危うさ
(2)増加する「身元保証人がいない」問題――矛盾を埋めてくれる人がいない
4 シニアの幸せに足りないものは何か?
(1)お金が足りない?――2000万円あればいいのか
(2)やることがない?――年齢刻みで役割が決まってきた社会
(3)仲間がいない?――「誰かと仲良く、好きなことをする」普通の幸せが難しい
5 人生100年時代に向けた動き
(1)地域でつながりを増やしながら活躍するシニア
① 大山団地の取り組み(東京都立川市)
② ドリームハイツの取り組み(神奈川県横浜市)
③ ら・ふぃっとHOUSEの取り組み(広島県広島市)
(2)現在ならではのコミュニケーションで、自分を支えるつながりを作る
第2章 「人生100年時代」は革新技術の時代
1 世界で進むシニアのデジタル化
(1)脱「孤立化」のコミュニケーションの鍵はデジタル化
(2)続々登場する高齢者向けデジタルツール
2 身体機能を補う技術の発展
(1)筋力を補う
(2)動きを補う
(3)感覚を補う
3 身体機能を代替・拡張する技術の登場
(1)仕事を代替する技
(2)人の存在を代替する技術
第3章 「人生100年時代」を豊かにするデジタル空間
1 リアル空間とサイバー空間で囲むシニアの生活
(1)熱血系シニアA氏の場合
(2)ナチュラル系シニアB氏の場合
(3)マイペース系シニアC氏の場合
(4)ビジネス系シニアD氏の場合
(5)ライフイベントに直面するE氏
2 シニアの活力を高める4つのデジタルコミュニケーション
(1)喪失から回復し、さらに成長を続ける「レジリエンス」
(2)どのようにレジリエンスを高めるか――4つのつながり
(3)自分とのつながり――意欲、自己認識
(4)仲間とのつながり――充実
(5)専門家とのつながり――安心
(6)社会とのつながり――活力
(7)自己対話を中心とした4つのつながりの創出-自分のデジタルツインsubMEとの対話
3 シニアのデジタル空間の構成――シニアの生活を支える機能の構造
(1)身体拡張機能群
(2)AI機能群
(3)コミュニケーション機能群
第4章 デジタル化が拓く「人生100年時代」の地域
1 デジタル化が拓く地域の活力
(1)家族:負担の軽減と安心感の向上
(2)医療・介護機関:効率化、サービスの質の向上
(3)公共団体:財政負担の軽減、住民向けサービスの質の向上、職員の負担の軽減、地域活性化への参加者の拡大、成長制約の解消
(4)地域企業:新たなシニアマーケットの獲得、シニア向けサービスの拡大、労働力の拡大、デジタル化の推進
(1)デジタル生活のワンストップ窓口となるsubME
(2)プレーヤーⅠ: subMEのシステムオペレータ
(3) プレーヤーⅡ:デジタル生活サポーター
(4) プレーヤーⅢ:デジタルデバイス・サプライヤー】
(5) プレーヤーⅣ:デジタル・システム・サポーター
(6) シニア向けサービサー
3 地域のデジタル化の体制づくり
(1)subMEのシステムオペレータ
(2)デジタル生活サポーター
4 シニアの生活のデジタル化の立ち上げプロセス
(1)プロジェクト立ち上げの観点
(2)デジタル生活づくりプロジェクト立ち上げの5つのフェーズ
むすび~デジタル化で開ける世界
・本当の悠々自適をかなえるために
・サイバー空間とフィジカル空間で、自分のリソースを活用し続ける
・発意を生み出し、行動につなげる
・個人の発意が地域で連鎖し、人との結びつきや地域が変わる
・高齢者から始める新しい時間