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住民・上司・議会に響く! 公務員の心をつかむ文章講座

著:工藤 勝己

紙版

内容紹介

◎どんな部署でも必ず役立つ、相手を"動かす"文章のコツ!

広報紙・HP等に載せる住民向けのメッセージから、新規事業を企画立案する際の起案文、さらには議会答弁書まで、読み手の心をつかむための文章術をわかりやすく解説。

・感染症対策で住民にワクチン接種を呼びかける
・災害時に迅速な避難を促す
・新たな事業企画について上司に承認してもらう
・事業を円滑に進めるために地元議員の理解を得る

こうした様々な場面で役立つ、行動経済学を取りいれた文章の書き方が身につく!

住民や上司・議員がタテに振ってくれなかった困難な案件も、心をつかむ文章を書けば、動き出す。

好評前著『一発OK!誰もが納得!公務員の伝わる文章教室』に続く第2弾!!

目次

はじめに

第1章 
読み手ファーストで書く! 
心をつかむ文章のポイント

1 優れた文章は読み手の「心」をつかむ
2 できる公務員は文章一つで「相手を動かす」
3 文章は勝手に「自己主張」を始める
4 思いついたことを思いついた順に書かない
5 主演女優を早く登場させ読み手の期待に応える
6 独創的な書き出しで「意外性」を狙う
7 「ドリルの穴理論」で読み手のニーズを満たす
8 「フレーミング効果」で行動変容を促す
9 「ABC理論」で感情に訴えかける
10 「ザイオンス効果」で相手を説得する
11 「ペルソナ」を設定して説得力を高める
12 「ナッジ」を活用して読み手の心を動かす
13 ポジティブ情報を先に伝えて「初頭効果」を狙う
14 「ピーク・エンドの法則」を使って謝罪する
15 「付加価値」を添えて読み手の心をつかむ
〔公務員の文章あるある〕【第5位】○○が不明

第2章 
行動変容を後押しする!
住民の心を動かすコツ

16 書き出しで「インパクト」を与えてアピールする
17 冒頭で「道標」を示して主旨を理解してもらう
18 「なぜなぜ分析」を行って根本原因を伝える
19 巧みな「体言止め」で住民の心を動かす
20 「倒置法」を駆使して印象深い文章にする
21 インパクト抜群の「比喩表現」で心をつかむ
22 「修辞疑問」を効果的に使い住民の共感を得る
23 「裏付け」となる数値データで惹きつける
24 品詞を揃えて住民の「腹落ち度」を上げる
25 あえて「反対論」も紹介して客観性を示す
26 「ネガティブアプローチ」で住民の尊い命を守る
27 「クイズ形式」の文章で住民の好奇心をくすぐる
28 「セリフ効果」によって臨場感を演出する
29 「著名人の金言」を引用して説得力を倍増させる
30 「優先順位」を明確化して理解を深める
〔公務員の文章あるある〕【第4位】○○が不適切

第3章
バッチリ承認を得る!
上司向け文章の秘訣

31 ズバリ「良い見出し」をつけて上司を納得させる
32 「単文・重文・複文」を理解して使い分ける
33 「主観」と「客観」を明確に区別する
34 「データ」と「ファクト」で上司を頷かせる
35 「三角ロジック」で納得感を高める
36 忙しい上司には「SDS法」で要領よく伝える
37 提案書は「PREP法」で論理的に書く
38 「DESC法」で最善の選択を促す
39 「列挙の接続詞」で読み手の理解を助ける
40 「帰納法」「演繹法」を使いこなして結論を導く
41 一発OKの企画書は「目理方結」で書く
42 「ロジックツリー」で因果関係を整理する
43 「5W3H」で上司の首をタテに振らせる
44 「空・雨・傘」で論点を整理する
45 「起承転結」はケースバイケースで使う
〔公務員の文章あるある〕【第3位】○○が怪しい

第4章 
納得と賛同をもらう!
議会答弁書の極意

46 「料理」のように書けば議会答弁書はうまくいく
47 答弁は「素材」が命! 旬のネタを仕入れよう
48 議会答弁書の作成は「仕込み8割」と心得る
49 仕込んだ「ネタ」を駆使して文章化する
50 料理の味見をするように「推敲」を徹底的に行う
51 議員の「ライフワーク」を心得て答弁を組み立てる
52 多めに書いて「断捨離」すれば答弁漏れは防げる
53 「大中小の法則」で説明して納得感を高める
54 三つの「C」で信頼性をアップする
55 「課題」も盛り込んで戦略的な答弁書にする
56 絶対評価に相対評価を交えて力強く訴えかける
57 議会答弁書も「PREP法」で書けば相手に響く
58 まず「概念」を共有してから本題に入る
59 じっくりと丁寧に「誠意」をもって反論する
60 事業中止を求められたら「キッパリ」と反論する
〔公務員の文章あるある〕【第2位】○○の位置がおかしい

第5章 
どんな相手の心にも刺さる!
文章力を磨いて高める習慣

61 文章を「プレゼントする」という発想を持つ
62 読み手に「ゴール」をイメージしてもらう
63 「驚き」を伝えて読み手の共感を引き出す
64 「ショッキング」な話題をあえて活用する
65 インパクト抜群の「誇張表現」で心をつかむ
66 「二つのメリット」を重ねて期待感を膨らませる
67 「アンチ時系列」で好奇心を刺激してみる
68 読み手に「疑問」を抱かせて解決してあげる
69 「カクテルパーティー効果」で相手を惹きつける
70 「ポジティブハロー効果」を戦略的に活用する
71 「言葉のパズル」を大いに楽しもう
72 「会ってみたいなぁ」と思わせる文章を書こう
73 「他者視点」を盛り込んで複眼的な文章にしよう
74 「口頭で足りること」でもあえて文章化してみる
75 「同じ土俵」に乗せてから行動変容を促そう
76 「トンマナ」を意識しつつ粋に着くずしてみる
77 読み手の先回りをして「Why」を積み重ねる
78 「自己紹介文」を書いて臨場感を出す訓練をする
79 コピーライターになって「刺さる一行」を紡ぐ
80 心をつかむために「語彙力」を高める
〔公務員の文章あるある〕【第5位】○○表記が成立していない

おわりに

著者略歴

著:工藤 勝己
葛飾区総務部総合庁舎整備担当部長。1985年運輸省(現・国土交通省)入省、港湾施設の地震防災に関する技術的研究に従事。その後、1989年葛飾区役所入庁。東京都庁派遣、特別区人事委員会事務局試験研究室主査、区画整理課長、道路建設課長、立石・鉄道立体担当課長、立石駅北街づくり担当課長、都市整備部参事を経て、2022年より現職。道路及び下水道施設の整備、橋梁の架替え、土地区画整理事業、都市計画道路事業、連続立体交差事業、市街地再開発事業に携わる。また、特別区職員採用試験及び特別区管理職試験の問題作成・採点・面接委員、昇任試験の論文採点を務める。技術士(建設部門)、技術士(総合技術監理部門)、土地区画整理士。著書に『一発OK! 誰もが納得! 公務員の伝わる文章教室』(学陽書房)がある。

ISBN:9784313151437
出版社:学陽書房
判型:4-6
ページ数:184ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CFG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2GJ