序章 不寛容社会到来
1 この世は過剰報道、炎上、クレームに満ちている
2 不祥事は「運命ではなく、変えられるシナリオ」
3 SNSが変えた“感情”伝達速度
4 前例主義は通じない
5 すでに競技ルールは変更された
6 コミュニケーションはフィギュアスケートに似ている
7 技術点だけではなく演技構成点も高めよう
8 クライシス・コミュニケーションの技術点と演技構成点の上げ方
第1章 私たちを取り巻く世界、報道の実態
1 同じ事故でも報道のされ方は違う
2 騒がれ方は被害の大きさに比例しない
3 マスコミやネットで騒がれる事柄は決まっている
4 報道はわかりやすいことが大切
5 事件・事故がなくても非難の矛先になる事象があると危ない
6 メディア対応とクレーム対応は違う
7 記者はクレーマーではない
第2章 最初の3時間、最初の3日間が勝負
1 初期対応のポイント
2 世間の人々が求めていること
3 スピードが命
4 正直になろう
5 「不明です」「未定です」も立派な説明
6 わかりやすさはどんな名文にも勝る
7 まず結論が先
8 評価は最初の3日間で決まる
9 裁判で勝っても評判はよくならない?
10 人々が問うのは法的責任だけではない
11 初期対応が運命を分ける
第3章 発表文書と想定問答集の作り方
1 立場を見極め方針を決める
2 発表資料の作成
3 想定問答集の作成
4 「言ってはいけないことリスト」の作成
5 FAQの作成とホームページ掲載
第4章 記者発表の仕方
1 記者クラブへのポジション・ペーパーの持ち込み
2 記者クラブで記者会見
3 記者クラブ“外”での記者会見
4 単独インタビュー
5 ホームページ、公式SNSでの掲載
第5章 記者発表後の対応
1 事後の問い合わせは多い
2 窓口は1か所に
3 回答の範囲
4 注意点
5 発表後のモニタリング
第6章 不祥事発生時の記者対応の勘所
1 ポジション・ペーパー
2 記者会見場の準備
3 記者会見開始前
4 受付の役割
5 会場の温度
6 大きな時計の設置
7 不祥事会見の時の服装
8 記者会見場への入退場
9 謝罪時の頭の下げ方と秒数
10 質問への回答の仕方
11 野次への対処
12 挑発的な記者との接し方
13 ぶら下がりや夜討ち朝駆けへの対応
第7章 報道対応FAQ
第8章 想定事例ごとの対処法のポイント
1 職員・関係者の犯罪
2 内部告発で不正が表に
3 意図的な情報漏洩(官製談合・機密情報の売買)
4 ハッカーによる攻撃(図書館の利用者情報の流出・公民館など施節利用者情報の流出)
5 管理施設の不備でけが人が出た
6 新型コロナウイルスなど感染症患者についての公表範囲
7 いじめ(生徒間、職員間)
8 自然災害
9 学校給食のアレルギー事故
10 学校・管理施設での食中毒
11 LGBTQに関する問題発言
12 職員の情報発信で炎上
13 平時の広報が最良のリスクマネジメント
第9章 自分たちのせいではないが説明責任が問われるとき
1 誤報への対応
2 関係者が事件・事故・災害に巻き込まれたとき
3 事実関係で主張が異なる場合
第10章 平時にしておくべきこと
1 危機に備えてマニュアルを作成し平時に熟読
2 マニュアルのアップグレードーキーワードは「観察」、「想像力」、「柔軟性」
3 管理職研修-真の目的は柔軟性の育成
4 不祥事を未然に防ぐためにすること
5 想像力の訓練「ネガティブ・ブレーンストーミング」のススメ
第11章 マニュアルがない場合、マニュアルどおりにいかない場合の考え方
1 マニュアルの考え方
2 巧遅より拙速
3 「伝わらない」のは発表者の努力不足
4 口下手、シャイを言い訳にしてはいけない
5 やってしまった事ではなく、その後の対応で評価される
第12章 マニュアルをめぐる教訓
1 マニュアルの存在意義
2 マニュアルを使う側の意識の有無が結果を左右する
3 マニュアルは平時に見ておくもの
4 いざというときに有効な基本ルール
第13章 SNS対策
1 炎上は非難報道よりもやっかい
2 炎上への対応法――①スピードが大事
3 炎上への対応法――②メッセージを表明
4 炎上への対応法――③誹謗中傷には毅然とした態度
参考:危機に関する言葉の整