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南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一

他著:南方 熊楠
他著:柳田 国男
他著:折口 信夫

紙版

内容紹介

【ぼくがこれを選んだ理由】
 民俗学は文学のすぐ隣にある。
 南方熊楠の鎮守の森を擁護する論は今のエコロジーにつながっている。
 柳田國男と宮本常一の論考を連ねると、正面から描かれた近代日本人の肖像が見えてくる。
 折口信夫はもうそのまま文学。読んでいると古代の日本人とすぐにもハグできるような気持になる。(池澤夏樹)

<内容紹介>
 民衆の紐帯であり自然の宝庫でもある社(やしろ)の破壊に反対する、南方熊楠の画期的論考「神社合祀に関する意見」。伊良湖岬の浜辺で目にした椰子の実から日本人の来し方を想起する、柳田國男「海上の道」。後に中将姫と呼ばれる藤原南家の姫君と、非業の死を遂げた大津皇子の交感を軸に綴られる、折口信夫「死者の書」。近代女性の生き様を活写する「海女たち」「出稼ぎと旅」「女工たち」ほか、宮本常一「生活の記録」。神話、伝承、歴史、生活、自然など、日本のすべてを包摂する厖大な文業から、傑作29篇を精選。

解説=池澤夏樹
解題=鶴見太郎
月報=恩田陸・坂口恭平

帯装画=高木紗恵子

著者略歴

他著:南方 熊楠
1867年和歌山市生まれ。博物学、仏教学、自然科学等をもとに独自の方法論を確立した、博覧強記の民俗学者・粘菌学者。おもな著書に、『十二支考』『南方閑話』『南方随筆』『燕石考』など。1941年没。
他著:柳田 国男
1875年兵庫県生まれ。農商務省勤務、貴族院書記官長を経て、1930年代以降は民俗学の著作に専念し、研究会や雑誌を主宰した。おもな著書に、『遠野物語』『木綿以前の事』『海上の道』など。1962年没。
他著:折口 信夫
1887年大阪生まれ。国文学者・民俗学者・歌人。釈迢空を号とした。国学院大学卒業後、栁田國男に師事。独自の境地を開いた。代表作に『古代研究』、詩集『古代感愛集』、小説『死者の書』など。1953年死去。

ISBN:9784309728841
出版社:河出書房新社
判型:4-6変
ページ数:544ページ
定価:2900円(本体)
発行年月日:2015年04月
発売日:2015年04月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ