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故郷プラハを追われて新大陸アメリカを彷徨する17歳の青年の孤独と遍歴の物語と、未来を予見する力を持つ王女カッサンドラの視点から、トロイア戦争を読み替えた女性作家の代表作。

著：フランツ・カフカ
(Franz Kafka）1883年、チェコ生まれ。ドイツ語作家。『変身』をはじめとして、数多くの傑作を生み出す。著書に『審判』『城』『失踪者』などがある。1924年、没。

著：クリスタ・ヴォルフ
1929年、現ポーランド生まれ。旧東ドイツを代表する女性作家。『引き裂かれた空』『クリスタ・Ｔの追想』など。

他訳：池内　紀
1940年兵庫県生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。著書に『諷刺の文学』『海山のあいだ』『出ふるさと記』『池内紀の仕事場』他。訳書にＥ・カネッティ『眩暈』、『カフカ小説全集』，Ｇ・グラス『蟹の横歩き』他。