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パブリックライフ学入門

著:ヤン・ゲール
著:ビアギッテ・スヴァア
他訳:鈴木 俊治

紙版

内容紹介

「この本を通じて私たちが果たしたいことはふたつ。まず、都市計画や建設のあらゆる段階においてパブリックライフを真剣に捉えるよう促すこと、いかに簡単に安価にパブリックライフの調査ができるかを具体的な事例とともに示し、ツールとアイディアを提供することです」(まえがきより)
パブリックライフの伝道師が開陳する都市リサーチの手引き。数量計測、マッピング、動態追跡から、“試し歩き”、撮影・日誌等の記録の取り方まで、ヤン・ゲールが50年にわたる実践で培った調査手法はどれも特別な技術を必要としない。コペンハーゲン、ニューヨーク、メルボルンで行われた調査の結果が、各都市の計画で意思決定のためのインプットとして重要な役割を果たしたことはよく知られている。
著者自ら50年にわたる集大成と位置づける本書で、調査とデザインのノウハウをあまさず開陳する。都市を観察する楽しさに満ち溢れたリサーチの最良の手引き。

目次

1 パブリックスペースとパブリックライフ――それらの相互作用
2 誰が?何を?どこで?
3 カウント、マッピング、トラッキング、その他のツール
4 パブリックライフ研究の系譜
5 先人たちの手法から学ぶ:リサーチノート
6 パブリックライフスタディ実践編
7 パブリックライフスタディと都市政策

著者略歴

著:ヤン・ゲール
ヤン・ゲール(Jan Gehl):
ゲール・アーキテクツ共同創設者、元デンマーク王立芸術アカデミー建築学部教授
1936年生まれ。デンマーク王立芸術アカデミー建築学部卒業。公共空間に関する教育・研究を行う一方で、コペンハーゲンやシドニー、ニューヨークなどの都市プロジェクトに携わる。デンマーク、英国、米国、カナダの建築家協会およびオーストラリア都市計画協会名誉会員。邦訳書に『建物のあいだのアクティビティ』、『人間の街』(いずれも鹿島出版会)。
著:ビアギッテ・スヴァア
デンマーク工科大学准教授
ビアギッテ・スヴァア(Birgitte Svarre):
デンマーク工科大学准教授
ゲール・アーキテクツにて出版部門の統括とリサーチャーを兼務。おもに
地方都市の中心部を対象として、文化的・分析的なアプローチで都市空間の研究を行う。コペンハーゲン大学にて現代文化学修士、デンマーク王立芸術アカデミー建築学部にて博士号を取得。多数の大学講師を務める。
他訳:鈴木 俊治
鈴木俊治(SUZUKI Shunji):
アーバンデザイナー、ハーツ環境デザイン代表
1960年生まれ、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、カリフォルニア大学バークレー校大学院都市地域計画学科修了(Master of City Planning)。同校助手を務めた後、1999-2000年Calthorpe Associates勤務。2000年にハーツ環境デザイン設立。

ISBN:9784306073265
出版社:鹿島出版会
判型:B5変
ページ数:208ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2016年07月
発売日:2016年07月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQS