『新古今和歌集』—時代と文学◆藤平春男・佐藤謙三・丸谷才一・岡野弘彦
『新古今』と現代/戦後の新古今受容/鬼面人を驚かす定家/連歌師の解釈/文芸サロンと言葉/後鳥羽と定家/『新古今』から『玉葉』『風雅』へ/芭蕉・蕪村・晶子など/現代における『新古今』の復活
気分は『新古今』◆佐佐木幸綱
酒食の歌のありなしについて/古歌を覚えること/オノマトペ、声調/不協和音の歌人、慈円/佐佐木家三代と中世和歌/『新古今』の「気分」/過ぎゆく時の流れへのこだわり/題詠今昔/技巧について
八代集の伝統と創意◆川村晃生・兼築信行・河添房江
はじめに—八代集の見直し/日本文学の言葉が立ったということ/古今集歌人の自覚とは/物と言葉の関係—譬喩/物名歌・誹諧歌と勅撰集の歴史/「晴」と「褻」—勅撰集と私家集/物語の中の歌とは何か—和歌の対人性/八代集における詩型の問題—長歌・百首歌など/『古今集』の四季部立/勅撰集的和歌の確立—公任の役割/秀歌とは何か—歌人の美意識/八代集における歌枕の意識/勅撰集における四季/八代集における「序」の問題/和歌と漢詩/清輔の歌学と『万葉集』/八代集をめぐる諸問題
十三代集を読もう◆岩佐美代子・浅田徹・佐々木孝浩
十三代集体験—若人方/十三代集体験—老人方/十三代集異同表/なぜ「八代集」か/単独撰者の集での歌の配列/詞書と作者名、そして歌/政治と和歌/京極派・持明院統の撰集と二条派・大覚寺統の撰集/南北朝時代の撰集/歌の巧拙/注釈と読み方について/中世和歌研究、今後の抱負
日記・東と西◆西本晃二・戸倉英美
備忘録—視覚型の日本人/ピープス氏の日記、定家の日記/戦乱の記録/回想録『浮生六記』/日記体小説、日記文学、書簡体/仮名と漢字、女性と男性/紀行と詩、歌日記/おすすめの日記
文学史と文学研究史◆鈴木一雄
永遠の課題「文学史は可能であるか」/『狭衣物語』の作者をめぐって—文学史研究を通じて/ジャンルの垣を越えよ/近頃話題の「文学史」/詳述文学史への提言/中世における王朝物語の受容/女房文学の失速—王朝文学の終焉/魅力ある時期はいつか/新しい研究領域を/いま要望される研究は
日本人の美意識—和歌を通して〈インタビュー〉
対談・座談おぼえがき
あとがき