「日記文学」の成立−書誌の文明史的考察 野村精一自我の肯定と誇示 目加田さくを『入唐求法巡礼行記』から『土佐日記』へ 大倉比呂志『土佐日記』の文芸的構造−直進する時間と退行する時間の構図− 菊田茂男『斎宮女御集』への徽子本人の関わりかた 西丸妙子蜻蛉日記の日記意識 野口元大蜻蛉日記の序文と下巻の世界 室伏信助蜻蛉日記の作者の結婚形態−嫡妻・妾妻・北方− 増田繁夫『蜻蛉日記』解釈の基盤−道綱母の邸宅と出自・通説批判− 古賀典子『蜻蛉日記』の〈ケリ止め文〉 伊牟田経久『蜻蛉日記』における一体感と喪失感−再び「もろともに」なる語に執して− 宮崎荘平蜻蛉日記の往昔表現 神尾暢子ふるめく歌−『蜻蛉日記』執筆への一視点− 高野晴代『蜻蛉日記』における「安和二年」の転機 星谷昭子『蜻蛉日記』愛宮への長歌 伊藤博『蜻蛉日記』中巻独詠歌考−古歌及び散文との関わりをめぐって− 佐田公子『蜻蛉日記』下巻の構造−「老い」の意識をめぐって− 津本信博道綱母の養女について 鶴田光枝「我が染めたるとも言はじ」−蜻蛉日記服飾表現考− 岩佐美代子蜻蛉日記下巻の記事構成の方法に関する試論−巻末歌集重複歌「今さらに」を中心にして− 水野隆『蜻蛉日記』の歌と『源氏物語』の歌についての覚え書−『蜻蛉日記』作者の果した役割− 品川和子『かげろふ』の夢『更級』の夢 森田兼吉『蜻蛉日記』とアフラ・ベインの書簡体小説−初期女流散文文学の形成と発展− 篠塚純子『和泉式部日記』作者の意図−「物語」をめざして− 山口仲美和泉式部日記と帥宮挽歌群における悲哀の方法−視覚と聴覚をめぐって− 川村裕子和泉式部日記の歌ことば−「高瀬舟」をめぐって− 木村正中『紫式部集』『紫式部日記』にみる「身」と「心」−白楽天に対比して− 梅野きみ子『紫式部日記』後半部日記的部分の性格 守屋省吾『紫式部日記』にみる耀と翳−中清の舞姫と業遠の舞姫− 下玉利百合子紫式部の彰子中宮出仕の年時−『紫式部日記』の記事を軸として− 中野幸一『紫式部日記』小考 増淵勝一紫式部日記小考−「清少納言批判文」の存在をめぐって− 豊田芳子足立稲直『紫式部日記解』について 松本寧至源氏物語の準拠と古記録・儀式書との関係 山中裕更級日記論の断章−竹芝の伝説をめぐって− 秋山虔『讃岐典侍日記』についての断想 三角洋一建春門院中納言日記の執筆心理−その用語を通して− 小松登美『弁内侍日記』のコスモロジー−宮廷讃美の時間− 今関敏子大東急文庫「蜻蛉日記草稿」解説 付、歌人・萩原宗固の注釈態度と方法 石原昭平資料翻刻 大東急文庫蔵『草稿 蜻蛉日記 一』(萩原宗固の蜻蛉日記注) 阿部篤子・荻窪昭子・後藤祥子・佐田公子