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【改訂3版】情報倫理 ネット時代のソーシャル・リテラシー

他著:髙橋 慈子
他著:原田 隆史
他著:佐藤 翔

紙版

内容紹介

写真や動画の投稿、リモートワークの普及など、ここ数年で私たちはよりインターネットを利用するようになりました。
こうしたサービスのおかげで、私たちの生活はより豊かになった一方で、注意しなければいけないことも増えてきています。
本書では、豊富なイラストと図解で、「インターネットを通じたコミュニケーションで、気を付けるべきことは何か」「情報発信をする上で、してはいけないこととは何か」といったルールやモラルを学べます。
改訂に伴い、著作権や肖像権についての記述を追加しました。
これからのIT技術に対応したリテラシーを身に付けることができます。

目次

■■情報倫理とは
■倫理とは何か
■「倫理学」の意味
■応用倫理学としての情報倫理
■社会的ジレンマ
■情報倫理が指す範囲
■情報倫理が重要になってきたわけ
■情報倫理で取り扱われる領域

■■情報通信社会とインターネット、進化と変遷
■情報社会は1960年代から始まった
■テレビ、新聞。マスメディアによる情報発信
■情報が社会を変える第三の波
■さらなる変化。情報通信社会の到来
■インターネットの誕生と広がり
■インターネットの通信技術「TCP/IP」と基本ソフト「UNIX系OS」を採用したことが鍵
■現代の「情報」の4つの特性を理解しておこう現実社会とネット社会が融合した「Society 5.0」へ

■■ネット時代のコミュニケーション
■インターネット以前の連絡手段
■インターネットが時間、距離の制約をなくす
■メールは、相手を特定した連絡手段
■手軽で簡単。メッセージングサービス
■ネットを使った音声通話・ビデオ通話・Web会議
■Webを使った情報発信
■Webより簡単に情報発信できるブログ
■人と人とのつながりを促す、ソーシャルネットワークサービス(SNS)
■ネットマナーに気をつけよう

■■メディアの変遷
■「情報」と「メディア」
■言語と文字の発明
■教育と識字率
■紙と印刷:アジアのメディア
■活版印刷の成立と影響
■マスメディアの成立
■画像・動画メディア
■音声メディア
■通信・放送の発展
■マスメディアの時代からネットワークの時代へ

■■メディア・リテラシー
■「メディア・リテラシー」の定義
■「メディア・リテラシー」教育の必要性
■テレビの仕組みと見方、考え方
■情報の伝えられ方と読み取り方
■広告の動向、新しい動き
■インターネットが変えるニュース
■メディア・リテラシーを高めるには

■■情報技術とセキュリティ
■何故、インターネットには危険があるのか?
■外部と内部の両方にある脅威
■外部からの脅威、ウイルス
■不正アクセスに備える
■サーバー攻撃の踏み台にならない
■天災にも備える
■内部からの脅威にも留意する
■自分のパソコンを守るためにしておくべきこと
■情報を守るための仕組み「暗号化」と暗号を解く「鍵」
■インターネットやメールを利用するときのセキュリティ対策としてすべきこと
■スマートフォンでもセキュリティを意識しよう

■■インターネットと犯罪
■減少しないサイバー犯罪
■ウイルスだけではない不正プログラムの被害
■情報をこっそり送り出す「スパイウェア」
■コンピューターを自在に操るボット
■「人質」を取り脅迫してくるランサムウェア
■フィッシング詐欺による情報の不正入手
■インターネット上の違法・有害情報に対する法的対応「プロバイダ責任制限法」
■ソーシャル・エンジニアリングを理解しておく
■サイバーテロ対策への取り組み
■国と国との連携で取り組む

■■個人情報とプライバシー
■変わる「プライバシー観」
■OECDによるプライバシーガイドライン
■日本の「個人情報保護法」を知る
■データ活用時代に向けた個人情報保護法の改正
■個人情報保護法の基本的な考え方
■「個人情報」の定義
■「個人情報保護法」の対象
■「個人情報」の取り扱いで守るべき4つのルール
■個人情報を行政が適切に活用していく仕組み、マイナンバー法
■マイナンバー制で懸念される危険
■オープンデータの利活用へ
■プライバシーを守っていくのは自分自身

■■知的所有権とコンテンツ
■知的所有権とは何か
■著作権
■著作者人格権
■著作権条約と著作権の保護期間
■著作権の保護対象とならないもの
■著作物の「利用」と「使用」
■著作権侵害について
■デジタル著作権管理(DRM)
■情報を「囲い込まない」オープンの思想

■■企業と情報倫理
■企業の社会的責任「CSR」
■地域社会も企業の「ステークホルダー」
■米国の粉飾決算事件が企業責任の見直しに
■粉飾防止に「会社改革法」を制定
■「内部統制」の確立が求められる
■日本では「新会社法」で内部統制を取り入れる
■コーポレートガバナンス(企業統治)の取り組み
■企業の信頼を守るITシステム
■ITシステム利用者が守るべき倫理
■情報セキュリティポリシーを守る
■企業の内部統制と自由

■■科学技術と倫理
■科学技術は、人間の使い方次第
■原子力を人間はどう使ったか
■公害が生み出した病気と社会問題
■技術決定論と社会決定論
■科学に対する信頼性
■技術者の倫理
■防犯カメラによる監視問題
■ビッグブラザー/リトルシスター
■科学技術を利用する側として
■ゆでガエルと不安
■科学技術を理解して伝える

■■ビッグデータとAIの倫理
■ビッグデータと倫理
■人工知能の定義
■機械学習と人工知能
■ディープラーニングと人工知能
■人工知能はどこまで知能か
■ビッグデータとプライバシー
■ビッグデータの法的規制
■人工知能と倫理
■人工知能と日本の法律
■今後の社会の変化と情報倫理

■■デジタルデバイドとユニバーサルデザイン
■デジタルデバイドは何故起こる?
■世界での携帯電話によるモバイル通信の普及
■バリアフリーからユニバーサルデザインへ
■ミスターアベレージは誰か
■ユニバーサルデザインの7原則と事例
■情報機器を使いやすくするための工夫
■ウェブアクセシビリティを高める
■利用者中心(人間中心)のサービスデザインへ

■■ソーシャルネットワークサービス(SNS)と情報モラル
■ソーシャルネットワークサービス(SNS)の動向
■情報の残存性に留意する
■公開範囲を設定する
■不正なスマホアプリに注意する
■セクストーション(性的脅迫)に気をつける
■SNSによる人間関係のトラブルにも注意
■SNSでのトラブルに巻き込まれたら
■誹謗中傷をネットに書かれたら
■セキュリティ対策もしておく
■「フィルタリング」を利用して危険から守る

■■情報通信社会とリテラシー
■どのようなIT社会を目指しているのか
■サイバー空間に現実世界が乗る現代
■情報通信社会を生きる私たちに必要な情報リテラシー
■メディア・リテラシー教育も並行する
■膨大な情報から自分にとって必要な情報と出会うために
■情報倫理の教育のこれから

著者略歴

他著:髙橋 慈子
■髙橋慈子
テクニカルコミュニケーションの専門会社 株式会社ハーティネス代表取締役
慶應義塾大学、大妻女子大学 非常勤講師
一般社団法人人間中心社会共創機構 理事
他著:原田 隆史
■原田隆史
同志社大学 免許資格課程センター 教授
同志社大学大学院総合政策科学研究科 教授
国立国会図書館 電子情報部 非常勤調査員。Project Next-L 代表
専門:図書館情報学、図書館システム
他著:佐藤 翔
■佐藤翔
同志社大学 免許資格課程センター 准教授
専門:図書館情報学

ISBN:9784297134150
出版社:技術評論社
判型:A5
ページ数:224ページ
定価:1480円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年03月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UB