ワーケーションのはじめかた
著:頼定 誠
著:新谷 雅徳
監:根来 龍之
内容紹介
ワーケーションは、「Work」と「Vacation」を組み合わせた「新しい働き方」です。「仕事」と「休暇」をあわせて取ることで、社員の福利厚生、仕事の生産性や創造性のUP、企業の人事戦略など、様々な効果が期待されています。また政府や地方自治体からも、「働き方改革」と「地方創生」、2つの目的を達成するための方法として支援が行われています。本書は、企業がワーケーションを導入する際に必要な実務を、時系列で紹介。ワーケーションの概要から、検討・準備・実施・リスクマネジメント・検証まで、導入実務全般を理解できます。また、最終章にはワーケーション誘致に関わる自治体や施設・アクティビティ関係者向けの内容もフォロー。巻末には、総合地球環境学研究所所長である山極寿一氏をはじめ、これまでワーケーションに関わってきたビジネスパーソンや自治体担当者のインタビューを掲載。ワーケーションに関する情報をまるごと詰め込んだ1冊となっています。
目次
監修者のことば
はじめに
この本の構成
●1章 ワーケーションとはなにか?
1 ワーケーションってなんだろう?
2 ワーケーションのメリット
3 ワーケーションとテレワークのちがい
4 ワーケーションのバリエーション
5 ワーケーションの将来と普遍化
コラム ニューノーマルとワーケーション
●2章 ワーケーションの導入検討
1 ワーケーション導入の全体フロー
2 ワーケーションの目的の明確化
3 ワーケーション導入の合意形成
4 ワーケーション導入時の課題
5 ワーケーション試行期間の検討
6 ワーケーション導入検討時のチェックリスト
●3章 ワーケーションの事前準備
1 ワーケーション実施の事前準備
2 ワーケーション実施の意思表示
3 社内での承認の取り方・稟議書の書き方
4 ICT環境の構築とセキュリティ
5 労働時間の把握と管理
6 ワーケーションの労働法規
●4章 ワーケーションの実施プロセス
1 ワーケーションの基本方針策定から実施まで
2 ワーケーションの基本方針の策定
3 ワーケーション導入責任者の任命
4 ワーケーション運用ルールの意識統一
5 ワーケーション実施プロセス まとめ
●5章 ワーケーションのリスクマネジメント
1 リスクマネジメントの重要性
2 リスクの種類と影響度
3 労働時間管理と人事評価のリスク
4 セキュリティにまつわるリスク
5 リスクマネジメント対応マップ
コラム 海外でのワーケーション実施と注意点
●6章 ワーケーションの効果検証
1 目標設定と評価責任者の任命
2 PDCA管理手法
3 ワーケーション導入による定量効果と定性効果
4 ワーケーション導入結果アンケート
5 ワーケーション導入後の改善案
6 経営戦略としてのワーケーション
●7章 ワーケーション誘致のポイント
1 ワーケーション誘致で地方活性化
2 ワーケーションの受け入れ体制
3 ワーケーションに必要な環境整備
4 ワーケーション施設の運用
5 アクティビティコンテンツ事例
6 ワーケーション誘致のPR方策
◯Interview1 ワーケーションにおけるコミュニケーションのかたち
総合地球環境学研究所所長
山極 寿一
◯Interview2 ワーケーション推進には、「社員1人ひとりが自ら働き方をデザインする自律主体的な働き方の推進」と「その効果の可視化」が重要
株式会社JTB 執行役員 コーポレートコミュニケーション・ブランディング担当(CCO)サステナビリティ推進担当 ダイバーシティ推進担当
髙﨑 邦子
◯Interview3 Work×Vacationだけがワーケーションではない!
三菱地所株式会社 フレキシブル・ワークスペース事業部 ユニットリーダー
玉木 慶介
◯Interview4 日常と非日常のちがいを明確に
ビートレンド株式会社 井上 英昭
◯Interview5 地方の遊休資産をワーケーション施設としていかに活用するかが鍵
JR東日本スタートアップ株式会社 マネージャー
阿久津 智紀
◯Interview6 当たり前を特別な空間に
富士宮市 企画戦略課 地域政策推進室
室長 佐野 和也
ビジネスパーソン アンケート
ワーケーション事例集
用語集