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世界を変えた実験と研究 歴史と失敗から学ぶ大発見のヒント

著:齋藤 勝裕

紙版

内容紹介

感染症、戦争、エネルギー問題など、人類を幾度となく悩ませてきた課題は、現代でも私たちを脅かしています。科学者たちはそのたびに解決の糸口を探してきました。本書では課題に立ち向かい歴史に残るような大発見をした科学者たちを取り上げます。数えきれないほどの失敗もまた成功への糧となってきました。実験と研究の歴史を紐解くことで、発見のヒントがきっと見えてきます。

目次

第1章 古代の化学と実験
火の発見 実験と呼ばれる以前の実験
現代は鉄器時代?金属の精錬と合金
アルキメデスの比重の発見
エジプトのミイラ製造
東洋の薬 化学と人体実験

第2章 錬金術と実験
錬金術とは
錬金術の実験技術
錬金術のもたらしたもの
毒と解毒
ガラス製実験器具

第3章 歴史に残る実験
ジェンナーによるワクチンの発明
化学で電気を作る実験
キュリー夫妻の放射性元素の実験
鉄より強い糸の合成実験

第4章 失敗と実験
電気を通すプラスチック
失敗を無駄にしなかった日本人のノーベル賞実験
数百回の失敗を乗り越えた梅毒治療薬
レアアース元素の分離と同定
夢の原子炉 高速増殖炉の開発

第5章 怪しげな実験
STAP細胞事件
フラーレン超伝導体実験
常温核融合事件
失敗から生まれた大きな誤解 ポリウォーター事件

第6章 戦争と実験
爆発物の研究
大科学者ハーバーと毒ガス
核実験と原爆の研究
化学兵器と農薬
生物兵器と防疫

第7章 病気と実験
パスツールの細菌発見
医薬品の合成 アスピリンの合成
フレミングによるペニシリンの発見
放射線療法
mRNA新型コロナワクチンの作製

第8章 最先端技術と実験
超分子自動車の作製とレース
最新の実験器具の進歩
巨大実験装置による素粒子発見
現代版錬金術
ニホニウム創出
核融合炉の開発

著者略歴

著:齋藤 勝裕
1945年新潟県生まれ。東北大学理学部卒。東北大学大学院理学研究科博士課程修了。名古屋工業大学大学院工学研究科教授を経て,現在は名古屋工業大学名誉教授。理学博士。専門分野は有機化学,物理化学,光化学,超分子化学。主な著書に『気になる化学の基礎知識』『入門!超分子化学』『毒の事件簿』(以上,技術評論社),『光と色彩の科学』(講談社),『数学いらずの化学シリーズ』(化学同人),『料理の科学』,『汚れの科学』(以上,ソフトバンククリエイティブ)ほか多数。

ISBN:9784297129781
出版社:技術評論社
判型:4-6
ページ数:160ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2022年08月
発売日:2022年08月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PD