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今だから知りたい新型コロナウイルス感染症治療薬ー薬の登場でパンデミックは収まるのか?

著:中西 貴之
監:宮坂 昌之

紙版

内容紹介

新型コロナウイルスのデルタ株によって、日本をふくめ世界中が大混乱。
ワクチンの登場によって明るい兆しは見え始めたものの、オミクロン株の登場で感染者数は大爆発。
最後の希望は「治療薬」だけれども、スカッとした話は聞こえてこない気がします。

新型コロナウイルスの治療薬は、いったいどうなっているのかな?

そんな疑問をもつ皆さまに贈るのが、『今だから知りたい新型コロナウイルス治療薬』。
・新型コロナウイルス治療薬の開発はどんな感じ?
・治療薬はどう効くの?
・ワクチンと比べて効果あるの?
・副作用はどれくらい?

過度に恐れず、でも私たちが知っておくべきことは何なのか?
皆が気になる新型コロナウイルス治療薬の疑問を、わかりやすく丁寧にまとめてみました。
ぜひ一度手に取ってみてください。

目次

■第1章 新型コロナウイルス感染症とその治療薬を理解するための基礎知識
1-1 新型コロナウイルス感染症とは
1-2 ウイルスの構造と感染
1-3 新型コロナウイルス発見直後の状況
1-4 新型コロナウイルスの起源
1-5 新型コロナウイルスはどこで出現したのか

コラム 華南海鮮卸売市場とは

1-6 新型コロナウイルス感染症の感染拡大
1-7 感染後の経過
1-8 新型コロナウイルス感染症予防の現状
1-9 国内のワクチン接種事情
1-10 新型コロナウイルス感染症治療の現状
1-11 抗体とは
1-12 軽症者と重症者の薬が異なる理由
1-13 感染後管理

コラム ファイザー製ワクチン、オミクロン株への効果
コラム オミクロン株


■第2章 新型コロナウイルス感染症治療薬の研究・開発
2-1 治療薬の研究・臨床試験の進め方
2-2 低分子化合物医薬品
2-3 より新型コロナウイルス感染症に効くメカニズム

コラム 抗体とは

2-4 抗体医薬品

コラム モノクローナル抗体とは

2-5 核酸医薬品とは
2-6 臨床第Ⅰ相試験
2-7 臨床第Ⅱ相試験

コラム プラセボとプラセボ効果とは

2-8 臨床第Ⅲ相試験
2-9 ランダム化比較試験とは
2-10 ドラッグリポジショニングとは
2-11 ドラッグリポジショニングの成功例
2-12 抗ウイルス薬が効くメカニズム
2-13 インシリコ創薬とは
2-14 インシリコ創薬新時代
2-15 医薬品の投与経路はどれがいいのか
2-16 最適な投与経路とは?
2-17 抗体医薬品も皮下注射できる
2-18 薬の側から見たふさわしい投与経路

コラム 投与経路別のメリット・デメリット

2-19 治療薬の名前が複雑
2-20 治療薬の商品名

コラム 急増するコロナ後遺症の実態

2-21 コンパッショネート・ユースとは
2-22 特例承認とは


■第3章 新型コロナウイルス感染症治療薬
3-1 カシリビマブ・イムデビマブ(ロナプリーブ)

コラム コロナワクチンの改良が急加速

3-2 ソトロビマブ(ゼビュディ)
3-3 バムラニビマブ・エテセビマブ(抗体)

コラム 国内企業初の経口薬S-217622

3-4 VIR-7832(抗体)
3-5 AZD7442(抗体カクテル)
3-6 サリルマブ(ケブザラ)

コラム 新型コロナウイルスの血管への作用

3-7 レムデシビル(ベクルリー)
3-8 モヌルピラビル(ラゲブリオ)
3-9 デキサメタゾン(デカドロン)
3-10 トシリズマブ(アクテムラ)
3-11 ロピナビル・リトナビル(カレトラ)
3-12 PF-07321332・リトナビル(パクスロビド)

コラム ファイザーってどんな会社なの?

3-13 PF-07321332

コラム 新型コロナに漢方薬はどうか?

3-14 バリシチニブ(オルミエント)
3-15 ファビピラビル(アビガン)
3-16 ナファモスタット(フサン)
3-17 回復者血漿・高度免疫グロブリン製剤

コラム IgGとは

3-18 海外各国での臨床試験
3-19 ある種の抗うつ薬
3-20 治療薬開発への製薬メーカーの取り組み


■第4章 その他の治療法・治療薬情報
4-1 イベルメクチンの適用外使用
4-2 感染阻害薬を考える
4-3 iPS細胞を用いた研究
4-4 高流量酸素療法
4-5 日本人型記憶免疫キラーT細胞
4-6 プラズマ乳酸菌
4-7 アスピリン

コラム 新型コロナのせいで絶滅するインフルエンザもいる?

4-8 シクレソニド(オルベスコ)
4-9 BCGワクチン

コラム オミクロン株の次に備える
コラム 国産ワクチン研究の司令塔創設
コラム 新型コロナウイルスは消滅するか

著者略歴

著:中西 貴之
中西 貴之(なかにし・たかゆき)
1965年山口県下関市彦島生まれ。
山口大学大学院応用微生物学修了。
総合化学メーカー宇部興産株式会社で1991年より新規医薬品の研究に従事、2011年より環境安全部門、製品安全部門を経て現職は品質統括部門。
趣味はプラモデルとアニメ鑑賞、人工衛星鑑賞。
主な著書に『今だから知りたい ワクチンの科学』『なぜ、体はひとりでに治るのか』『身体をめぐるリンパの不思議』(以上技術評論社)、『製品含有化学物質のリスク管理』(技術情報協会)、『幹細胞の分化誘導と応用』(NTS)他。
監:宮坂 昌之
宮坂 昌之(みやさか・まさゆき)
大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授。 1947年長野県生まれ。 京都大学医学部卒業、オーストラリア国立大学大学院博士課程修了。 金沢医科大学血液免疫内科、スイス・バーゼル免疫学研究所、東京都臨床医学総合研究所等を経て、大阪大学医学部教授、同大学大学院医学系研究科教授等を歴任。 2007~2008年日本免疫学会会長。医学博士・PhD。 著書に『標準免疫学』(医学書院、共編著)、『免疫と「病」の科学』『免疫力を強くする』『新型コロナ7つの謎』(いずれも講談社ブルーバックス)など。

ISBN:9784297127817
出版社:技術評論社
判型:4-6
ページ数:160ページ
定価:1680円(本体)
発行年月日:2022年03月
発売日:2022年03月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ