プロローグ トップビジネススクールが、いま日本からなにを学ぼうとしているのか?
第1講 禅に学ぶ自己のマネジメント――不安と対峙し、ゆるぎない自分を確立するには
第2講 生け花に学ぶチームのマネジメント――真の協力を生み出し、イノベーションを出現させるには
第3講 合気道に学ぶ自他共栄のマネジメント――競合やパートナーと共に市場や社会に貢献するには
第4講 日本酒に学ぶ社会・環境との持続的共生――質を求め、自然と向き合い、場を豊かにするには
特別講義 日本文化の「きく力」をどう生かすか?――by エバレット・ケネディ・ブラウン
リフレクション 移行期における「日本」への視線と自己認識のギャップ
エピローグ 世界の経営幹部を感化する日本
【本書に登場する講師紹介】
第1講 講師
松山大耕 Daiko Matsuyama
妙心寺退蔵院副住職。1978 年京都市生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科を修了。埼玉県新座市・平林寺にて3 年半の修行生活を送った後、2007 年より京都・妙心寺・退蔵院の副住職に就任。2011 年には日本の禅宗を代表して前ローマ教皇に謁見、2014 年には日本の若手宗教家を代表してダライ・ラマ14 世と会談した。世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)出席や、スタンフォード大学での講演など、世界各国で宗教の垣根を超えて活動する。
第2講 講師
山崎繭加 Mayuka Yamazaki
華道家・IKERU 主宰。東京大学経済学部、ジョージタウン大学国際関係大学院修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、東京大学、ハーバード・ビジネス・スクールを経て、2017 年に華道家として独立。「いけばなの叡智をビジネスにつなげ共に探究する」IKERU を創設・主宰し、個人向けレッスンや組織向けワークショップなどを展開。DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー特任編集委員や良品計画など上場企業の社外取締役も務める。2020 年より軽井沢在住。
第3講 講師
須貝圭絵 Yoshie Sugai
稔心流武道智誠館 館長。1996 年から国内外で合気道を習い始める。2003 年、師匠となる杵淵暢師範と出会う。2013 年、同師範がつくった魚沼流合気道(2020 年に稔心流武道と改名)の京都道場師範となる。2021 年に智誠館道場を立ち上げ館長となる。武道哲学をビジネス戦略や日常生活に活かす方法を、武道の技を通して教える独自ワークショップ「Biz 道」を大手企業のエグゼクティブ対象に提供している。
第4講 講師
セバスチャン・ルモアンヌ Sebastien Lemoine
きき酒師・(株)Passerelle 代表。フランス、ノルマンディー地方出身。HEC ビジネススクール学生として1987 年に初来日した際、日本人とその文化に触れることで驚きと感動の一瞬一瞬に心を奪われた。家族旅行や出張で行き来を繰り返した後、2008 年に東京に拠点を置いた。2013 年、金融アナリストとしての経歴に終止符を打ち、長年続けてきた趣味の1 つである日本酒の研究と正式な研修を受けるために自己投資を始めた。?酒師、日本酒コンサルタントとして日本酒の新しい楽しみ方を提案するほか、外国人観光客に日本酒の魅力を伝えている。
特別講義 講師
エバレット・ケネディ・ブラウン Everett Kennedy Brown
写真家、著述家。米国ワシントンD.C. 生まれ。文化庁長官表彰(文化発信部門)受賞者。元EPA 通信社日本支局長。ブラウンズフィールド設立者。東京大学・先端科学技術研究センター非常勤講師(2019 年~ 2020 年)。『Kyoto Journal』寄稿編集者。諸省庁の文化推進カウンセラーを多く務める。観光庁のインバウンドのスローガン“Japan, Endless Discovery” を提案。幕末の写真技法「湿板光画」で全国の地方文化を記録し、国内外の美術館に展示、収蔵されている。