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今ならつくれる明日の安心 世代別新NISA、iDeCo徹底活用法

著:竹中正治
著:岩城みずほ

紙版

内容紹介

このチャンスを逃すな!
   長く多様化する人生を豊かに過ごす、
 誰にでもできる長期・分散投資の基礎的知識を解説。
  世代を超え、最適プランをシミュレーション!

 2019年、大騒ぎとなった「2000万円不足問題」。それから3年が経ち、個人の資産運用をめぐる環境に大きな変化が起きつつある。背景にあるのは、24年から始まる新NISAが期待以上に「長期投資に適したお金の置き場所」になったこと。そして、政府がようやくフィデューシャリーデューティ(顧客本位の業務運営)に本腰を入れ始めたことだ。

 本書は、金融庁金融審議会「市場制度ワーキング・グループ顧客本位タスクフォース」の委員を務めるなど、ニュートラルな立場から金融情報を発信する岩城氏と、実際の過去データに基づいたリターン・リスクのシミュレーションなど4つの機能をもった株価指数連動積立投資シミュレーション・ソフト「FIWAつみたてインディくん」の開発に携わった竹中氏がタッグを組んで、同シミュレーションもふんだんに活用しながら、新NISA、iDeCoを活用した長期資産づくりを実践的にアドバイスするもの。

 若年層からリタイア世代まで、長く多様化する人生を安心して豊かに過ごすために、誰にでもできる「長期・分散投資」の有効性を理解し、投資による資産形成をスタートするための投資の基礎的知識を解説。具体的な数字を当てはめて自分の資産運用を考えることのできる一冊。

目次

序 章 あなたにもできる資産形成
    「勤め続ければ安泰」の時代は終わった
    「お金の不安」につけ込まれてはいけない
    資産形成は誰にでもできる
    長期で資産形成できる環境は整いつつある
    合理的なリスクをとった“放ったらかし運用”
第1章 投資による資産形成の基本を理解しよう
     ――「株式投資は難しい」は最大の誤解
 1 コイン投げのゲームでわかる株式投資の必勝法
    株式投資の王道――“間違った思い込み”に気づこう
    投資のポイント1――銘柄分散
    投資のポイント2――長期にわたる定額積立投資
 2 投資の基本、リターンとリスクを理解しよう
   リターンは年率換算で測る
    リスクも計測できる
    リスク分散で低リスク・高リターンが実現できる条件とは
    最小リスク・ポートフォリオと最適ポートフォリオ
    長期投資に欠かせない複利効果
    外貨建て金融資産の為替相場変動リスクについて
 3 投資のプロに任せても報われない? 投資運用業界の不都合な真実
    米国のアクティブ・ファンドとインデックス・ファンドの
    投資成績の比較
第2章 新しいNISA制度とイデコの改革
     ――投資のコンサルテーションの現場から
 1 毎月定額積立てをセットすることの意味
    リスク資産にシフトする人は増えている
    人生のお金問題を解決する“魔法”はない
    忙しい人ほど積立投資が有利な理由
 2 ライフプラン×キャリアプランで考えるマネープラン
    「長く働ける」時代
    「就労」と「公的年金」は密接に関係している
    恒久化され限度額も拡大する新NISA
    新しいNISAのポイント
    個人型確定拠出年金(イデコ)も変わる
 3 NISA改革の背景と日本の投資助言業務の問題点
    資産運用をめぐる潮流の変化とフィデューシャリー・デューティ
    効果的な資産形成をはばむ日本の不都合な真実
    米国や英国で家計金融資産形成が進む背景
    顧客本位とは何か
    プロのアドバイザーとは?
    投資による資産形成の一歩を踏み出そう
    投資アドバイザーに求められること
 4 公的年金は頼りになる
    社会保険制度は正しく理解すべし
    煽られすぎている公的年金不安問題
    やみくもな不安から脱却し、効率的な資産運用を
第3章 100歳まで安心のマネープランをアドバイス
     ――資産形成編
    未来をピンポイントで見通すことはできない
    生活費は別に考えるのが基本
 1 20歳代向けの資産形成プラン――とにかく少額でも始めることが肝心
    会社員26歳(年収300万円・シングル)のケース
    将来の年金受給額を確認する
    若い世代の最大の味方は時間
    長期的に期待できるリスクとリターンとは?
    世界株式指数はベストの指標か
    年間の積立運用で累積投資額の3倍に
 2 30歳代、平凡な年収(400万円)でも資産形成を諦める必要はない
    会社員33歳(年収400万円・シングル)のケース
    お金の置き場所は資産全体で考える(NISAとDC)
    企業型DCとイデコの併用のポイントと注意点
    選択制DCの仕組み
    不運なケースに遭遇してしまった場合の対処法
 3 40~50歳代自営業、国民年金だけでは足りない
    自営業40歳(現在年収500万円・シングル)のケース
    引退後の資金はいくらになるか――「進化版人生設計の基本公式」
     (つみたてインディくん機能3)から老後生活費のシミュレーション
    所得も増えるが支出も増える中年期
    金融資産を取り崩し、
     借入額を最小限にするのは必ずしも賢明ではない
    住宅ローン減税のメリットも利用できる
 4 共働き夫婦のライフプラン
    会社員共働き夫婦45歳(現在世帯年収1500万円)のケース
    リタイア後のマネープランの選択肢を増やす繰下げ受給
    夫婦の場合の公的年金の繰下げパターン
    将来の年金受給額は減るのか
    期初一括投資も併用した定額積立投資のリターン
 5 親子で考える資産形成
    53歳会社員父と24歳会社員娘親子のNISA利用法
    新NISAの「成長投資枠」で引退後に備えた資産形成を加速
    一括投資、高値づかみ回避のポイント
第4章 100歳まで安心のマネープランをアドバイス
     ――引退前から引退後の資産運用
 1 退職前5~10年間はリタイアメントプラン実行の大切な時期
    退職後に必要な生活資金は少なくはない
    引退まで資産運用はどうする?
     ――会社員Fさん(55歳)のリタイアメントプラン
    Fさん夫婦の老後資金倍増プラン
    資産規模が大きくなり、守りも意識する
 2 引退後も運用を続ければ資産寿命が延びる
    ――60代・70代が100歳まで資産をもたせる合理的な取り崩し方
    資産運用を継続すれば資産寿命はぐんと延びる
    一時的な暴落に遭ってもアタフタしないこと
    個別例で考える
     ――現役時代の平均月収の7割、月間支出28万円の場合
    月35万円の生活をすると足りなくなる
    WPPで長生きリスクに対応
     ――私的年金・NISAの取り崩しの順番
    資産取り崩しの優先順位をどうするか
    老後の資産管理の方法
     (100歳まで資産をもたせるための簡単な生活費の算出方法)
    超長期投資のすすめ――140年超の株価指数
    世代を超えた超長期運用をするならリスク許容度は下げなくてもよい
補足(参考資料) 日本で購入可能な株価指数連動型投資信託
         (インデックス・ファンド)

著者略歴

著:竹中正治
龍谷大学経済学部教授、京都大学博士(経済学)
NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会アドバイザリーボード・メンバー
1979年東京大学経済学部卒、同年東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。国際通貨研究所チーフエコノミストなどを経て09年4月より現職。経済、金融・投資関係の著作、論考多数。
著:岩城みずほ
CFPR、FIWAR、社会保険労務士、企業年金管理士(確定拠出年金)
NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会副理事長
慶應義塾大学卒。NHK松山放送局を経てフリーアナウンサーとして活躍後、FPとして独立。日経新聞読み方講師などを務め、特定金融機関とは組まずに中立的な立場でコンサルティング等を行う。

ISBN:9784296117864
出版社:日経BP 日本経済新聞出版
判型:4-6
ページ数:216ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年07月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF