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オフィスは今、「企業価値を創造するワークプレイス」の時代へ。変革を支えるプロ集団が考え方、取り組み方を詳細に解説。 「アフターコロナ」も勝ち抜くワークプレイス改革の本質を読み解く。

グローバルな競争環境にあって、企業に必要なのは「新たな価値の持続的創造」。その源泉となる社員の働き方改革、さらにはワークプレイスの進化が近年、重要な経営課題に浮上しています。本書は、信託銀行の第一線で顧客企業の不動産戦略と向き合う専門家たちが、ワークプレイス改革を成し遂げた先端企業を徹底取材。これまで長年にわたる不動産コンサルティングで培ってきた知見とともに、企業のオフィスのあり方、変化への取り組み方を詳しく解説します。

第1章　価値創造のためのワークプレイス改革
１ なぜワークプレイス改革なのか
（1）企業は持続的な価値創造を目指す
（2）価値創造のための働き方改革
（3）変革を迫られるマネジメント
（4）新しい働き方とマネジメントが機能するためのワークプレイス作り
コラム　過去とは異なるフリーアドレス、ABWへ
２ 重要となるファシリティマネジメント
（1）ファシリティマネジメントとは
（2）経営戦略に近づいていくファシリティマネジメント
（3）ワークプレイス改革は、経営レベルのファシリティマネジメント
３ ワークプレイス改革後の働き方イメージ

第2章　ワークプレイス改革の事例紹介
グラクソ・スミスクライン株式会社：「変わらないこと」「やらないこと」のリスク
メットライフ生命保険株式会社：オフィスは働き方が変わっていくのを支える「器」
株式会社髙島屋：全ての取り組みは「コミュニケーションの量・質の向上」と「生産性の向上」に
パナソニック株式会社コネクティッドソリューションズ社：顧客接点最大化と「共創」加速
資生堂ジャパン株式会社：営業から起こす“美”のイノベーション

第3章　ワークプレイス改革の効果をどう確認するか
１ 経営者が描き、社員が共感、共にゴールを目指す
２ 「改革前」「改革直後」「一定期間経過後」
３ ワークプレイス改革の効果測定、四つのアプローチ方法
（1）物理的測定
（2）コスト的測定
（3）業績測定
（4）社員満足度測定
４ 効果測定のあり方
コラム　日本企業の労働生産性

第4章　オフィスのスタンダードの変化と今
１ 日本のオフィススタンダード
（1）立地の変化
（2）ビルの変化
（3）オフィスデザインの変化
（4）働き方の変化
（5）所有意識の変化
２ 海外のオフィススタンダード
（1）米国のオフィススタンダード
（2）米国オフィスワーカーの働き方 ～日本の働き方との比較から～
３ これからのワークプレイスのあり方
（1）オフィスを取り巻く環境の変化
（2）働き手の視点からみた選ばれるワークプレイス
コラム　女性の労働力率が描くM字カーブ
コラム　政府の取り組みで見る働き方改革

第5章　座談会「オフィスは創造力の交差点」
株式会社資生堂 取締役常務 青木淳 氏
株式会社資生堂 ファシリティマネジメント部長 下野勝之 氏
早稲田大学 大学院経営管理研究科教授 川口有一郎 氏
三菱UFJ信託銀行 不動産コンサルティング部次長 武部奈都美

巻末コラム 最良な選択肢の決定手法 ～AHP（階層的意思決定法）～