本の美術史
和本の系譜
著:小野 忠重
紙版
内容紹介
底本:『本の美術史-奈良絵本から草双紙まで』(小野忠重著、河出書房新社、1978年)
版画家であり、版画史や古地図、浮世絵の研究者としても知られる小野忠重が著した、主に和本の図版を巡る美術・書誌についての知られざる名著である。
自在な語り口ながら、本書全体では通史となっている巧みな構成。一般の読者にはなじみが薄い和本の世界への入り口としても最適の一冊。
本文中の書誌的なデータや約1000件に及ぶ書名索引などの資料が充実し、美術史・書誌学の参考資料としても使用できる。
図版を読み取りやすくするため、復刻にあたって版面を拡大し、貴重な資料である、付録「近世初期版画(書物形態)作家活動表」も折込頁として収録。
なお、本書『本の美術史』は、雑誌「三彩」の連載を集成したものである。