(第1章)欧州のオーケストラ運動
*英国オーケストラの20世紀
反骨楽士がロンドン響を旗揚げ/第一次大戦後のBBC響誕生/ビーチャムの野心、RPO /英国最古の名門ハレ管の復興
*社会主義体制とオーケストラ
ソヴィエト体制下のオーケストラ―音楽家への庇護と管理/体制崩壊後のロシア音楽界 /体制崩壊後の東欧オケ―変化への対応/文化の対立が生む個性の強調
*ウィーン・フィル、ベルリン・フィルの20世紀、そして現在
*放送局のオーケストラ
戦前から活動していたBBC響、フランス国立管/敗戦後ドイツ音楽界の希望の光
*消えた名門オーケストラ
(第2章)アメリカのオーケストラ運動
*アメリカのオーケストラ
ヨーロッパからの移住音楽家が基盤/都市によって性格の異なる楽団が誕生/吸収合併を繰り返したニューヨーク・フィル/レコード業界と共に発展
(第3章)20世紀のオーケストラ界を牽引した名指揮者たち
*アルトゥーロ・トスカニーニ――舞台裏まで及ぶスカラ座の大改革
*ブルーノ・ワルター――マーラーの“直弟子”とコロンビア響のインパクト
*オットー・クレンペラー――オペラの危機を救ったクロル・オペラでの実験的活動
*ヴィルヘルム・フルトヴェングラー――霊感に満ちたベルリン・フィルの定期公演
*ハンス・クナッパーツブッシュ――神の目で音楽を見、オーケストラを支配
*シャルル・ミュンシュ――ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、パリ管、ボストン響で「国籍」を吹き飛ばす
*ジョージ・セル――クリーヴランド管を手中に収めて徹底した理念
*ヘルベルト・フォン・カラヤン――オーケストラにマス・メディアを引き合わせた成功者
*レナード・バーンスタイン――世界のオケを股に掛けたオールラウンドの音楽家
*カルロス・クライバー――シュトゥットガルト放送響とバイエルン国立歌劇場の比較で浮かび上がる職人的な再現性
*名指揮者たちのラスト・レコーディング
(第4章)古楽オーケストラを率いたマエストロたち
*オリジナル楽器運動の波
[インタヴュー]
*フランス・ブリュッヘン
*グスタフ・レオンハルト
*バルトルド・クイケン
*フィリップ・ヘレヴェッヘ
*トン・コープマン
*鈴木雅明
*ジョン・エリオット・ガーディナー
*トレヴァー・ピノック
*アンナー・ビルスマ
(第5章)日本のオーケストラの隆盛
*日本のオーケストラ 巨匠たちとの共演史
*激動の戦後オーケストラ界
*築き上げた黄金コンビ
*朝比奈隆×大フィル
*秋山和慶×東響
*渡邉暁雄×日フィル
*小澤征爾×新日フィル
*若杉弘×都響
*高関健×群響
*岩城宏之×オーケストラ・アンサンブル金沢
*尾高忠明×札響
*飯森範親×山形響
*広上淳一×京都市響
※以上、予定