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ピアニスト・安川加壽子編纂のもと1994年刊行された『クラヴサン曲集』のリニューアル。新版にあたり小節番号を追加、解説も内容を整え読みやすくしている。フランスバロックの代表的なクラヴサンの作品、リュリ、クープラン、ラモー、ダカンの全26曲を収録しており、安川加壽子による練習方法、装飾音符、指使い、ペダルなどへのアドバイスが書かれている。

[曲目]
1　やさしい歌（リュリ）
2　ジーグ（リュリ）
3　ロンドー形式のガヴォット（リュリ）
4　ささいなもの（クープラン）
5　ブルボン地方の娘（クープラン）
6　お人好しのかっこうたち（クープラン）
7　ゆりの花ひらく（クープラン）
8　修道女モニック（クープラン）
9　ティク・トク・ショク、またはオリーブしぼり器（クープラン）
10　葦（クープラン）
11　恋のうぐいす（クープラン）
12　小さい風車（クープラン）
13　田園詩（牧歌）（クープラン）
14　ひるがえるリボン（クープラン）
15　メヌエット ハ長調（ラモー）
16　メヌエット イ短調（ラモー）
17　陽気な娘（ラモー）
18　いたずら好き（ラモー）
19　鳥のさえずり（ラモー）
20　ガヴォットと変奏（ラモー）
21　ソローニュのばかもの（ラモー）
22　一つ目の巨人たち（ラモー）
23　やさしい嘆き（ラモー）
24　タンブラン（ラモー）
25　エジプトの女（ラモー）
26　かっこう（ダカン）

編：安川 加壽子
1922年２月24日、兵庫県生まれのピアニスト。1996年７月12日没。幼少よりフランスで育ち、パリ国立音楽院でラザール・レヴィに師事。1937年、１等賞を得て同院を卒業、パリ国際婦人ピアノ・コンクールに優勝、ヨーロッパ各地で演奏活動を開始する。1939年、第ニ次大戦の開始で帰国、新交響楽団（現NHK交響楽団）をはじめとする各オーケストラとの共演、1941年の第１回リサイタルなど、目覚しい活躍を見せる。1952年には30歳の若さで東京芸術大学教授に就任、また、ロン・ティボー、ジュネーヴ、エリザベートといった主要な国際コンクールの審査員にも招かれ、文字通り日本を代表するピアニストとして日本の楽壇の発展に寄与した。1967年にはフランスのレジョン・ドヌール勲章を受章した。