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新 イタリア・オペラ史

著:水谷 彰良

紙版

内容紹介

2006年7月初版の「イタリア・オペラ史」をもとに全頁を見直し増補改訂した。補遺や年表もさらに2015年までの情報を入れて充実させ、2段組30ページ近くにわたる索引も、事典のように使える詳細さ。オペラ発祥の地イタリアだけでなく、ドイツ、オーストリア、中央ヨーロッパ、イギリスまでを網羅し、作曲家から台本作家、劇場や演奏方法など当時の社会・歴史に絡めてオペラの歴史が語られる。珍しい肖像画・写真・図版が豊富。新鮮な読み物であるとともに、文献的にも後世にのこる研究書。

目次

一 オペラが誕生するまで(前史に関する考察)
二 初期バロックの宮廷オペラ(1598~1636)
三 中期バロックのイタリア・オペラ(1637~80)
四 後期バロックのイタリア・オペラ(1681~1730)
五 メタスタージオの時代(1731~70)
六 古典期のイタリア・オペラ(1771~1800)
七 ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティの時代(1801~40)
八 ヴェルディとその時代(1841~80)
九 ヴェリズモとプッチーニの時代(1881~1924)
一〇 プッチーニの死から現在まで(1925~2015)
補遺:トスカニーニ後のイタリア・オペラ指揮者と演出家、ファシズム期から現在に至るイタリア・オペラ歌手、イタリアの音楽祭と作品の復興、批判校訂版とその意義
巻末 イタリア・オペラ年表/索引

著者略歴

著:水谷 彰良
1957年東京生まれ。音楽・オペラ研究家。日本ロッシーニ協会会長。フェリス女学院大学オープンカレッジ講師。2004~09年、国立音楽大学にて「オペラ史」「作品研究」などを講ずる。著書に『消えたオペラ譜 楽譜出版にみるオペラ400年史』『サリエーリ モーツァルトに消された宮廷楽長』『イタリア・オペラ史』(共に音楽之友社)、共著に『オペラ・キャラクター解読事典』『新編 音楽中辞典』『新編 音楽小辞典』(共に音楽之友社)、『魅惑のオペラ』(小学館DVD BOOK、全30巻)、『ジェンダー史叢書・第4巻 視覚表象と音楽』(明石書店)、『ローマ 外国人芸術家たちの都』(「西洋近代の都市と芸術」第1巻、竹林舎), 楽譜編纂ほか多数。ロッシーニ、オペラ、エディション、歌手、歌唱法、歴史的声楽教本に関する論文や論考を日本ロッシーニ協会紀要「ロッシニアーナ」と同協会ホームページ(http://societarossiniana.jp/)に多数掲載。『サリエーリ』により第27回マルコ・ポーロ賞を受賞。

ISBN:9784276110410
出版社:音楽之友社
判型:4-6
ページ数:352ページ
定価:2750円(本体)
発行年月日:2015年09月
発売日:2015年09月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVLF