「北鎮都市」札幌と戦没者慰霊
護国神社の成立まで
著:今井昭彦
紙版
内容紹介
明治10年の西南戦役での屯田兵戦没者の慰霊碑たる「屯田兵招魂之碑」を起源とし、「忠魂碑」を経て「招魂社」に至り、「護国神社」に発展した札幌護国神社についての再論。これは、戦没者が寺院において「ホトケ」ではなく、靖国祭祀に準じて「カミ」として祀られていった、神式祭祀の地方における典型的な事例である。
目次
1はじめに --「忠魂碑」は単なる記念碑なのか--
2戊辰・己巳戦役と招魂社創建
3屯田兵の入植と西南戦役
4西南戦役戦没者と「屯田兵招魂之碑」
5日清戦役と徴兵・第七師団
6日露戦役と戦没者慰霊
7札幌招魂社の創建
8札幌護国神社の成立
9むすび --「カミ」として祀る--
参考文献
索引