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本研究は、埼玉県熊谷市で開催される熊谷うちわ祭で活動する町鳶を中心に、旦那衆、若連の動態的な関係性について注目する。そこから、町鳶による町内の旦那衆の権威と権力の創造について論じる。

目次

序章
第一章　熊谷市と熊谷うちわ祭の概要
第二章　新聞で見る明治時代の熊谷うちわ祭
第三章　熊谷うちわ祭に関わる民俗事象
第四章　祭礼における熊谷鳶の変容
第五章　旦那衆の権威の創造
第六章　若連の変容と拡大
第七章　外部の祭礼との権威の変遷
第八章　関西圏の祭礼組織の内部構造　--京都祇園祭船鉾町を事例に--
第九章　観光化による祭典組織の変化　--千葉県成田市成田祇園祭を事例に--
第十章　外部の祭礼における影響
終章　祭礼における権威・権力

著：市東真一
１９９２年長野県松本市生まれ。國學院大學文学部卒業。神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員。