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ホワイトカラー労働組合主義の日英比較

公共部門を中心に

著:松尾 孝一

紙版

内容紹介

日英の公共部門を主たる題材にしながら、第二次大戦後の日英のホワイトカラー組合に関する理論と実践について検討し、それらの問題点を踏まえつつホワイトカラーの労働組合主義の特質、さらににはその意義と限界について論じていく。

目次

序章 本書における関心と課題設定
 第1部 イギリスにおけるホワイトカラー労働組合主義の展開と特質
第1章 ホワイトカラー労働組合主義の性格規定
    ホワイトカラーの概念規定とホワイトカラー労働組合主義の理論を中心に
第2章 第二次大戦後のイギリスホワイトカラー組合運動の展開
    1970年代までのイギリスホワイトカラー組合の実践を中心に
第3章 1980年代以降のイギリス人事管理変化とホワイトカラー組合運動の対応
    イギリス公務部門の人事管理変化を中心に
第4章 ブレア政権期におけるイギリスホワイトカラー組合の組織化戦略
    公共部門ホワイトカラー組合UNISONの事例を中心に
第5章 イギリス公務部門労働組合の構造と性格
    UNISONの職場組合組織の事例を中心に
第6章 イギリス政府部門管理職組合の組織と活動
    イギリス中央政府部門管理職組合FDAの事例を中心に
 第2部 日本におけるホワイトカラー労働組合主義の展開と特質
第7章 ホワイトカラー労働組合運動としての日本の公務労働運動
    その位置づけと特質
第8章 戦後日本におけるホワイトカラー組合運動の展開(高度経済成長期)
    高度経済成長期における地方公務員組合の運動を中心に
    A市職の組織概要と創生期の活動
    市労連を軸にした運動体制の構築と市従との断絶の克服
     1950年代の職務給導入に対する市職の対応を中心に
    ホワイトカラー職員内部の格差問題への市職の対応
    市職運動の含意と評価
第9章 戦後日本におけるホワイトカラー組合運動の展開(低成長期以降)
    低成長期以降の地方公務員組合の運動を中心に
    「国民春闘」路線と制度政策要求
    地方行革への対応
    バブル期以降の人事管理の個別化と組合の政策志向の強まり
    2000年代の公務部門改革の動きと労使関係変化
    公務部門改革下における公務部門組合の課題
    まとめ---低成長期の地方公務員組合運動の評価とイギリスとの比較
結語

著者略歴

著:松尾 孝一
1966年生まれ  京都大学経済学部卒業 現在 青山学院大学経済学部教授

ISBN:9784275021243
出版社:御茶の水書房
判型:A5
ページ数:290ページ
定価:7800円(本体)
発行年月日:2020年10月
発売日:2020年10月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF