股関節痛の教科書 自分に合ったケアと治療法がわかる
監:齊藤 貴志
監:若林 敏行
監:大野 智貴
内容紹介
股関節と骨盤の構造やしくみ、痛みの原因や症状、日常生活で気をつけたいこと、痛みを軽減するためのアイデア、運動療法などの保存療法、骨切り術や人工股関節全置換術、術後のリハビリなどについて、数多くの患者さんを診てきた整形外科医とリハビリを専門とする理学療法士が解説。イラストと図解を多用し、わかりやすい紙面構成になっています。
股関節の痛みは変形性股関節症によることが多く、痛みをやわらげる、進行を防ぐことができるかもしれませんが、手術以外で変形自体を治すことは難しいといわれます。
そのため、手術(人工股関節全置換術)について考える時がくるのですが、手術については、一生で1回しかできない、なるべく高齢になってからがいいなどという、誤解もあるようです。
最近では40代、50代で手術に踏み切る人も増えています。痛みによって、ただ苦しいだけの生活はつらいもの。限界がきたら、手術の選択があることを知っておくのもよいことだと思います。
本書は、股関節の痛みの原因を知ることから始まり、自分のQOL(生活の質)を考えた治療法の選択につながる一冊です。
目次
巻頭 股関節が痛い… 病院へ行く前に!
第1章 股関節のメカニズムを知る
股関節と骨盤の関係/股関節の構造/股関節の被り具合/股関節の運動方向/股関節まわりの筋肉の役割/靭帯の働き など
第2章 股関節痛の原因や主な症状
変形性股関節症とは/変形性股関節症の要因となる病気/寛骨臼(臼蓋)形成不全とは/変形性股関節症の進行のしかた/痛み以外の症状/股関節痛の触診、検査/大腿骨頭壊死症とは/FAIとは など
第3章 日常生活で気をつけたいこと
日常動作に負荷がかかる動作とは/よい立ち姿勢、歩き方、運動とは/貧乏ゆすりの効果/股関節痛の悪化を防ぐストレッチ など
第4章 変形性股関節症の治療・手術
運動療法/薬物療法/補助具療法/温熱療法/関節温存術/人工股関節全置換術/術前・術後/リハビリ/再置換の可能性 など