朝倉日英対照言語学シリーズ 発展編 1
社会言語学
編:井上 逸兵
紙版
内容紹介
社会の多様性と言語との相関,多様な展開を見せる社会言語学の広がりと発展,そして次代への新たな方向を示す。〔内容〕言語による対人関係の構築,言語の相互行為,コミュニケーションの諸側面,言語と社会制度,社会的構築物など。
目次
序章 [井上逸兵]
第1章 変位理論で見る日英語のバリエーション [松田謙次郎]
変位理論とは?/変位理論で何がわかるか(1):日本語/(2):英語
第2章 法と言語 [堀田秀吾]
法と言語と法言語学/実際の分析例
第3章 メディア翻訳の社会言語学 [坪井睦子]
グローバル社会とメディア翻訳/国際ニュースにおける翻訳の介在/引用・伝えられた発話・翻訳/メディア翻訳とイデオロギー/中東報道とメディア翻訳:前イラン大統領アフマディネジャードの発言/メディア翻訳研究と社会言語学的課題
第4章 報道の社会言語学 [多々良直弘]
メディアにより創られるニュースと文化的価値観/テレビ報道におけるコミュニケーション行動/スポーツ実況中継の日英比較
第5章 マルティモーダルの社会言語学 [片岡邦好]
マルティモーダルの社会言語学にむけて/データおよび分析方法/分析と考察
第6章 字幕・吹替訳ディスコースの社会言語学 [井上逸兵]
字幕・吹替翻訳の特性/コーパス化とアノテーションの諸問題/ポライトネス研究の射程/日本語の非対話/さらなる展開
第7章 社会語用論 [小山 亘]
社会語用論とは何か/言語間比較と社会文化間比較/英米「標準語」の比較社会語用論/クラス・教室と階級,エスニシティ,そして移民の言語/日本的再生産とその言説
第8章 社会統語論の目論見 [吉川正人]
統語論とは何か/「社会」と「文法」の接続/社会統語論の目論見