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《本書は『原子核物理学（基礎物理学シリーズ4）』（1971年刊）を底本として刊行したものです》 最近の発展を十分にとり入れたユニークな教科書〔内容〕原子核の基本的性質／核力の二体問題／原子核の構造／原子核の安定性／放射線と物質との相互作用／β崩壊-弱い相互作用／γ線放射／加速器／原子核反応／原子核エネルギーの解放

1.　原子核の基本的性質
　1.1　原子核の構成粒子
　1.2　原子核の質量および結合エネルギー
　1.3　原子核の大きさ
　1.4　原子核のスピン，パリティおよび統計
　1.5　核の電磁モーメント
　1.6　問題
2.　核力の２体問題
　2.1　重陽子
　2.2　核子-核子散乱
　2.3　核力の中間子論
　2.4　問題
3.　原子核の構造
　3.1　原子核内の核力と独立粒子模型の成立
　3.2　原子核の殻構造Ⅰ，殻模型
　3.3　原子核の殻構造Ⅱ，その精密化
　3.4　原子核における集団励起モード
　3.5　アイソバリックアナログ状態
　3.6　問題
4.　原子核の崩壊と安定性
　4.1　放射能
　4.2　原子質量の半実験的公式
　4.3　核安定性，新しい核種の探求
　4.4　問題
5.　放射線と物質との相互作用
　5.1　放射線と物質との電磁的相互作用Ⅰ，荷電粒子
　5.2　放射線と物質との電磁的相互作用Ⅱ，γ線
　5.3　放射線検出器
　5.4　問題
6.　β崩壊-弱い相互作用
　6.1　β線スペクトルとニュートリノの存在
　6.2　フェルミのβ崩壊の理論
　6.3　β崩壊の相互作用，パリティ非保存則など
　6.4　問題
7.　γ線放射
　7.1　多重極展開
　7.2　放射γ線の角分布，角相関
　7.3　γ線の内部転換
　7.4　メスバウアー効果
　7.5　問題
8.　加速器
　8.1　加速器の発達
　8.2　いろいろな加速器
　8.3　問題
9.　原子核反応
　9.1　弾性散乱と光学ポテンシャル
　9.2　原子核反応の概観
　9.3　直接反応とDWBA
　9.4　原子核反応における共鳴現象と複合核
　9.5　クーロン励起およびその他の核反応
　9.6　問題
10.　原子核エネルギーの解放
　10.1　原子核分裂
　10.2　核融合
　10.3　問題
11.　付　録
　11.1　角運動量の合成など
　11.2　物理定数および換算表
　11.3　同位体存在比，原子質量およびスピンパリティの表
12.　参考書
13.　問題の解答およびヒント
14.　索　引

著：八木 浩輔
前筑波大