出版社を探す

虚像のロシア革命 後付け理論で繕った唯物史観の正体

著:渡辺惣樹

紙版

内容紹介

2020年から2年間にわたって月刊WILL誌上に連載された「ロシア革命再考」の書籍化。
11月革命でボルシェビキがロシア革命の主役に躍り出たのは何故なのか。
けっして共産主義思想家が説くような歴史の必然でそうなったのではない。
その理由は、この年4月にヨーロッパの戦いへの参戦を決めた米国大統領ウッドロー・ウィルソンの愚かな外交にあった。
オーソドックスな歴史書ではウィルソンを国際聯盟の生みの親として描く。
長老派クリスチャンの彼は「恒久的世界平和の実現」という理想を掲げヨーロッパの戦いに参戦した。
つまり「戦争を止めるための戦争」に勝った「英雄」である。
しかし、その一方で、共産主義国家ソビエトの産婆役にもなっていた。
彼の外交の愚かさと残酷な歴史のアイロニー。ロシア革命は「歴史の必然」ではなく、英米外交の失敗と「偶然の連鎖」だった。
それが本書が解き明かす最大のテーマである。

著者略歴

著:渡辺惣樹
渡辺 惣樹(わたなべ そうき、1954年 - )は、日米近現代史研究家。ソーワトレーディング代表。日本開国から太平洋戦争開戦までの日米関係史を研究し、著作を発表している。『日米衝突の萌芽 1898-1918』により第22回山本七平賞奨励賞を受賞した。

ISBN:9784198656713
出版社:徳間書店
判型:4-6変
ページ数:368ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年09月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NH