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小説 となりのトトロ

著:宮崎駿
著:久保つぎこ

紙版

内容紹介

スタジオジブリ作品「となりのトトロ」が、
ハードカバー「小説 となりのトトロ」
として登場! 
宮崎駿監督の挿絵、11枚を
オールカラーで掲載する愛蔵版。

東京郊外の古い家に、
小学生のサツキと4歳のメイが
引っ越してきました。

家の庭で、メイは
不思議な生き物に出会います。
ずっと古くからこの日本に
住んでいる「トトロ」でした。

メイは、トトロのことを話そうとしますが、
タヌキ、ネコ、ウサギみたいなと、
よくわらかない説明しかできません。
お父さんが、言いました。
「メイは森の主に会ったのかもしれないね」―—

大きな大きなクスノキのある森の際にたつ
おんぼろな家を舞台に、
不思議な出来事が始まります。

サツキとメイの生きる昭和30年代の
東京郊外の暮らしぶり――
薪で焚く五右衛門風呂や
もぎたてのキュウリやトマトを食べる喜び、
そしてトトロが住む森に象徴される自然が
人間とまだ友達だったころの、
人と自然の在り方が綴られています。

アニメーションの想像力にあふれた
宮崎ワールドを彷彿とさせつつ、
活字で読むトトロの世界は、
「ああ、自分が子どもの頃は
そうだったよね」と思わせる
懐かしい世界が展開します。

そしてこの本で
初めてトトロに出会う子どもたちには、
「トトロは本当にいるんだ!」
と思わせる素敵な世界が綴られています。

この本を読み終えたあとに聞く風の音は、
「あ、ネコバスが走っている」と
子どもたちはきっと思うことでしょう。

「すべてはここから」と宮崎駿監督が語る
「雨のバス停に立つ少女とトトロ」がカバーに。
これからトトロに出会う人にもお薦めです!

著者略歴

著:宮崎駿
アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。
著:久保つぎこ
1943年神奈川県生まれ。早稲田大学文学部教育学専攻、桐朋学園芸術短期大学演劇専攻を経て劇団民藝に入団。7年間を過ごす。その後、3人の子供を育てる。現在は朗読の教室を主催する。また自身の久保つぎこブログ(https://xacykau.blogspot.com/)も書き継いでいる。著書に『7月6日はれのちけんか』『はるかちゃんのはるかデー』(ともに講談社)、『あの日のオルガン 疎開保育園物語』(朝日新聞出版)など。

ISBN:9784198653613
出版社:スタジオジブリ
判型:B6
ページ数:264ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2021年08月
発売日:2021年08月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ