出版社を探す

武器が語る日本史

著:兵頭 二十八

紙版

内容紹介

歴史は戦争がつくった。
 ――だから軍事から見れば歴史がよくわかる!

 中国で弓は、兵士の訓練を不要にする弩が主流であった。ところが日本では扱いの難しい大型の和弓が発達した。鏃も殺傷力を高める返しは平安末期には失われる。なぜ攻撃の道具も防御の装具も、日本独特になっていったのか? さらに疑問は続く……

●なぜ日本の合戦では「投げ槍」は使われなかったのか……?
●なぜ日本の「楯」はシンプルな板状なのか……?
●なぜ日本の武士は顔の真正面を装甲しなかったのか……?
●なぜ日本からは「銃剣」が発明されずに西欧人がさきがけたのか……?
●日本の馬は、強かったのか、弱かったのか……?

 槍や楯の形状、騎兵の役割から火縄銃の性能、第二次世界大戦における戦車の配備展開など、運用面も含めて実証的に検証することで、日本史の隠された真実を浮き彫りにする。


[本書の内容]
第1章 日本軍はなぜ「投げ槍」を使わなかったのか
第2章 朝鮮半島から離れたことで変容した日本の武器性能
第3章 鉾と楯から見た日本の武器事情
第4章 日本の騎兵はどのように戦ったのか
第5章 日本の弓はいったいどれくらいの威力があったのか
第6章 楯を軽視した特殊事情
第7章 テレビ時代劇とはまったく違う日本の合戦
第8章 なぜ大砲をうまく使いこなせなかったのか
第9章 日本人はなぜ火縄銃に銃剣をつけなかったか
第10章 日本陸軍はなぜ《性能が劣った戦車》にこだわり続けたのか

著者略歴

著:兵頭 二十八
昭和35年、長野市生まれ。陸上自衛隊に2年勤務したのち、神奈川大学英語英文科卒、東京工業大学博士前期課程(社会工学専攻)修了を経て、作家・評論家に。  本文中で特に紹介をしていない、本書の内容に関連する既著としては、『新訳 フロンティヌス戦術書』『名将言行録 乱世の人生訓』『日本陸海軍 失敗の本質』『パールハーバーの真実』(以上、PHP研究所)、『新解 函館戦争――幕末箱館の海陸戦を一日ごとに再現する』(元就社)、『アメリカ大統領戦記』(2巻、草思社)、『近代未満の軍人たち』『たんたんたたた――機関銃と近代日本』『日本海軍の爆弾――大西瀧治郎の合理主義精神』(以上、光人社)、『日本史の謎は地政学で解ける』(祥伝社)、『日本人のスポーツ戦略』(四谷ラウンド)、『あたらしい武士道』(新紀元社)、『「地政学」は殺傷力のある武器である。』(徳間書店)などがある。北海道函館市に居住。

ISBN:9784198649869
出版社:徳間書店
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2019年10月
発売日:2019年10月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TTM