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文春文庫 い-104-1

姉・米原万里

著:井上 ユリ

紙版

内容紹介

ロシア語通訳、作家・エッセイストとして活躍した米原万里が、2006年に56歳の若さで世を去ってから10年以上の年月が経つが、その人気は今も衰えていない。
プラハのソビエト学校における少女時代を共に過ごし、その闘病生活も看取った3歳下の妹、井上ユリ(故・井上ひさし夫人)が綴る、食べものの記憶を通した姉・米原万里の思い出。プラハの黒パン、ペリメニ、「旅行者の朝食」、ハルヴァなど、米原作品に登場する美味珍味が勢ぞろい。
鳥取の山林地主の次男に生まれながら筋金入りの共産党員となり、戦争中は地下活動も辞さなかった父。勉強好きで批判精神の旺盛だった母。その母をして「トットちゃんより変わっていた」と嘆息させた万里の幼少期や、後年の大胆な発言やふるまいとは異なる、少し臆病な少女時代--。食卓を彩った数々の食べものを通して、米原家のユニークな面々を描き出す上質なエッセイ集となっている。秘蔵写真も多数掲載。文庫版のための追加写真もあり。

ISBN:9784167912154
出版社:文藝春秋
判型:文庫
ページ数:272ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:2019年01月
発売日:2018年12月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ