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フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち

著:マイケル・ルイス
訳:渡会 圭子
訳:東江 一紀

紙版

内容紹介

これは凄い本。

2008年のリーマンショックで、ウォールストリートは規制が強化され健全になった、と信じられてきたが、その規制と民主化によって逆に、市場は、本当のイカサマ市場になってしまった、ということを白日の元にさらした本だ。


証券市場の民主化によってニューヨーク証券取引所とNasdaq以外の証券取引所が乱立するようになった2009年ぐらいから、ディーラーたちは不思議な現象に悩まされる。コンピュータスクリーンが映し出す各証券市場の売値と買値で取引しようとすると、ふっと売り物や買い物が消えてしまうのだ。その値が消えて、買う場合だったらば、必ずそれより高い値で、売る場合だったらばそれより低い値で取引が成立してしまう。

ウォール・ストリートの二軍投資銀行に務めるブラッド・カツヤマは、ドンキホーテのように、単身調査に乗り出す。

するとそこには、私たちの注文を10億分の1秒の差で先回りしていく超高速取引業者「フラッシュ・ボーイズ」の姿があったのだ。

取引所も、SECも大手投資銀行もすべてぐる。簒奪されるのは、善良な一般投資家。

日本での「フラッシュ・ボーイズ」の跋扈を解剖したFACTA発行人阿部重夫の特別原稿も収録。

ISBN:9784163901411
出版社:文藝春秋
判型:B6
ページ数:352ページ
定価:1650円(本体)
発行年月日:2014年10月
発売日:2014年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF