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“文(あや)”の再発見

“いのち”と“ことば”にみる

著:苦瓜 純一

紙版

内容紹介

日本的な立場から新たな記号論的世界観を呈示
混同された文化(Culture)・文明(Civilization)の概念を整理することで、「いのち」の根源から生じた「ことば」の本質を考察し、交錯する多言語間での基礎語彙を見出そうと試みる壮大な現代思想評論

……基礎語という表出記号が語彙の回廊の中で繰り返し現れる根底には、精細化乃至深化された〝毳状あいまい〟性の度の高い表意原象――それには人類に普遍・共通の〝至宝〟たるべき表意原象が係属している可能性がある――が潜んでいるのに、その然るべき表出記号が無いため、(当該表意原象が)間主観化されないままになっているのではなかろうかという想定に至るのである。そして同時に、このような表意原象が、他言語との接触を機に、言葉誕生以来の眠りから覚めることがあるのではなかろうか、という発想が生まれるが、それは、各言語間に共通の基礎語の根底にある表意原象探索に挑んではどうか、という想いを含んでいるのである。 (第三部第五話より)

ISBN:9784160087965
出版社:文藝春秋
判型:B6
ページ数:640ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2014年03月
発売日:2014年03月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX