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教養・文化シリーズ

世界史のリテラシー 「ロシア」は、いかにして生まれたか

タタールのくびき

著:宮野 裕

紙版

内容紹介

モンゴルの支配下に置かれた240年。それが、「ロシア」成立の礎となった。

誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通す新シリーズ! 第1回配本。 2022年2月に起こったロシアによるウクライナ侵攻。そのとき、プーチンの脳裏に浮かんでいたのは、「全ルーシの君主」イヴァン3世への思いか。二世紀半に及んだモンゴル=タタールの支配――「くびき」がもたらした国家形成の過程を描く。

目次

第1章 事件の全容(1) 「タタールのくびき」はいかにしてルーシにつけられたのか?
第2章 事件の全容(2) なぜ、モスクワが「ロシア」の中心になったのか?
第3章 同時代へのインパクト くびきからの離脱、そしてロシア統一国家の形成へ
第4章 その後に与えた影響 「ルーシ」の地の所有権がロシアにあるとする考えはいつ生まれたのか?

著者略歴

著:宮野 裕
1972年、東京都生まれ。岐阜聖徳学園大学教授。筑波大学第一学群人文学類卒業。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程西洋史学専攻中退。博士(文学)。専門はロシア中近世史。著者に『「ノヴゴロドの異端者」事件の研究』、訳書に『ロシア中世教会史』『中世ロシアの政治と心性』など。

ISBN:9784144072963
出版社:NHK出版
判型:A5
ページ数:162ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DTA