教養・文化シリーズ
世界史のリテラシー 「ロシア」は、いかにして生まれたか
タタールのくびき
著:宮野 裕
紙版
内容紹介
モンゴルの支配下に置かれた240年。それが、「ロシア」成立の礎となった。
誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通す新シリーズ! 第1回配本。 2022年2月に起こったロシアによるウクライナ侵攻。そのとき、プーチンの脳裏に浮かんでいたのは、「全ルーシの君主」イヴァン3世への思いか。二世紀半に及んだモンゴル=タタールの支配――「くびき」がもたらした国家形成の過程を描く。
目次
第1章 事件の全容(1) 「タタールのくびき」はいかにしてルーシにつけられたのか?
第2章 事件の全容(2) なぜ、モスクワが「ロシア」の中心になったのか?
第3章 同時代へのインパクト くびきからの離脱、そしてロシア統一国家の形成へ
第4章 その後に与えた影響 「ルーシ」の地の所有権がロシアにあるとする考えはいつ生まれたのか?