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水運史から世界の水へ

著:徳仁親王

紙版

内容紹介

天皇陛下 皇太子時代のご講演の記録
中世・瀬戸内海の水運史や、17~18世紀のイギリス・テムズ川の水上交通史の研究を経て、関心はやがて世界の水問題へ。史料に真っ直ぐに向き合い、各地の水利用の現場を歩き、水災害の被災地への訪問を重ねてこられた殿下のまなざしは、「水と私たち」の未来に向けられてゆく。昭和62年(1987年)の初講演から平成30年(2018年)の世界水フォーラムの基調講演まで、全9篇を収載。

はじめに
第1章 平和と繁栄、そして幸福のための水
第2章 京都と地方を結ぶ水の道 ―古代・中世の琵琶湖・淀川水運を中心として
第3章 中世における瀬戸内海水運について ―兵庫の港を中心に
第4章 オックスフォードにおける私の研究
第5章 17~18世紀におけるテムズ川の水上交通について
第6章 江戸と水運
第7章 水災害とその歴史 ―日本における地震による津波災害をふりかえって
第8章 世界の水問題の現状と課題 ―UNSGABでの活動を終えて
参考収録 Quest for Better Relations between People and Water



――「はじめに」より――――――
本書には、昭和62年(1987)に私が生まれて初めて行った、テムズ川の水上交通の歴史に関する講演から、平成30年(2018)3月にブラジリアで行った第8回世界水フォーラムにおける基調講演にいたるまでの、水上交通史や水災害を含む水問題についての講演の記録を収載しています。(中略)水問題は、あたかも水がどこにでも流れていくように、世界の紛争、貧困、環境、農業、エネルギー、教育、ジェンダーなどさまざまな分野に縦横無尽に関わってきます。(中略)水を通してこれらの問題に関心を持つことができたことは私にとりとても有意義であり、私の視野を大きく広げてくれた「水」に感謝しています。

目次

はじめに
第1章 平和と繁栄、そして幸福のための水
第2章 京都と地方を結ぶ水の道 ―古代・中世の琵琶湖・淀川水運を中心として
第3章 中世における瀬戸内海水運について ―兵庫の港を中心に
第4章 オックスフォードにおける私の研究
第5章 17~18世紀におけるテムズ川の水上交通について
第6章 江戸と水運
第7章 水災害とその歴史 ―日本における地震による津波災害をふりかえって
第8章 世界の水問題の現状と課題 ―UNSGABでの活動を終えて
参考収録 Quest for Better Relations between People and Water

ISBN:9784140817728
出版社:NHK出版
判型:4-6
ページ数:258ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:TRL