かかわることば
編:佐藤 慎司
編:佐伯 胖
紙版
内容紹介
そのひとにかかわり,応えようとする人のいない所に,学習も発達もない.佐伯胖のプリンストン大講演に応答した8人の研究者が,言語教育,幼児教育,認知科学,人類学などにおける「参加する・排除しない」研究・教育実践のありかたを語り合う.若い世代に知ってほしい「これからのことば観」.
目次
はじめに(佐藤)
序 章 ことばとは? ことばの教育とは?……ことばで人にかかわろうとするみなさんに伝えたいこと(佐藤慎司)
I かかわることば,かかわらない言葉
1章 かかわることば,かかわらない言葉……人間の発達を語りなおす(佐伯 胖)
II ことば(を使う)とは,どういうことか?
2章 絵の中で豊かにしゃべり始めた子ども……アートのことば(刑部育子)
3章 文字や表記システムとかかわる社会的実践……色・形も語る(奥泉 香)
4章 越境する「私たち」と教育のフィールドワーク――対話的オートエスノグラフィーの試み(井本由紀・徳永智子)
III ことばの教育
5章 授業を演劇化する「教える技術」――英語教育者は学習者とどう向き合うのか(仲 潔)
6章 社会・コミュニティ参加をめざすことば(佐藤慎司/熊谷由理)
7章 言語・文化・アイデンティティの壁を越えて――ともに生きる社会のための対話環境づくりへ(細川英雄)
おわりに(佐伯 胖)<br>